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香芝市教委は8日、同市下田東3の下田東遺跡から5世紀中ごろとみられる木製馬具が見つかったと発表した。後輪(しずわ)と呼ばれる人が座る鞍(くら)の背もたれ部分。八尾南遺跡(大阪府)、吉武遺跡(福岡県)の発見例と並び、鞍の部品としては国内最古級という。同市二上山博物館の石野博信館長は「古墳時代のより早い時期から、日本列島に馬が普及していたことを示す貴重な発見」と話した。
下田東遺跡は、縄文〜江戸時代の複合遺跡。近鉄五位堂駅北側の土地整備事業に伴い、01年度から調査が始まった。昨年度は約8500平方メートルを調査した。
出土した土器の種類から年代を測定した。桜の木でできており、幅約40センチ、高さ約20センチ。火で裏面が焦げていた。戦争で焼かれたかどうかなど、詳しい状況は分からないという。
当時、大阪府四条畷市付近に馬の放牧地があったと考えられていて、八尾南遺跡などの発見と合わせ、大阪平野から県西部の馬見古墳群周辺に、馬を伴い馬具を製作できる高度な技術をもった集団が移動してきたことが推定されるという。中国の歴史書「宋書倭国伝」に見られる「倭の五王」の時期にあたり、当時の政治状況を知る史料にもなりそうだ。
同市教委によると、鞍やその部品の出土は全国でこれで34例目。県内では榛原町の谷遺跡、御所市の長柄遺跡があり、ともに5世紀後半とみられる馬具が見つかっている。10〜18日の午前9時〜午後5時、同館で展示される。【最上聡】
[4月9日20時16分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040409-00000003-mai-l29