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偽造キャッシュカードでATM(現金自動受払機)から現金が不正に引き出される被害が急増している。全国銀行協会の調査では、昨年10〜12月の3カ月だけで被害は計1億円を超える。全国の警察が窃盗容疑などで偽造グループの摘発を進める一方で、銀行側も手のひらの静脈を使った「生体認証」やIC(集積回路)型カードの導入を検討、不正引き出し対策に乗り出している。
「通帳の残高を見た時は真っ青になった」。東京都杉並区の男性会社員(63)は昨年9月10日、都市銀行2行で通帳記入し、計約1200万円が口座から消えているのに気付いた。警視庁の調べでは、同月8〜9日、横浜市内の無人ATMなど4カ所で、偽造されたキャッシュカードとクレジットカード計4枚で現金が引き出されていた。
防犯ビデオには、黒の帽子を目深にかぶった若い男が写っていた。真っ黒の偽造カードを使い2日間で計15回引き出していた。偽造カードには男性の誕生日と同じ4ケタの数字が書き込まれていた。「どうやって偽造されたかは分からないが、暗証番号を生年月日にしていたのはうかつだった」と男性は悔やむ。
同協会によると、偽造カードによる不正引き出しは、00〜02年度は3年間で20件(被害総額3200万円)だったが、03年は4〜9月の半年間で31件(同6000万円)、同年10〜12月は3カ月で47件(同1億900万円)と急増している。
電子犯罪被害に詳しいNPO(非営利組織)「日本情報保全協会」(大阪市)によると、偽造カードは口座情報が記録されている磁気データを読み取る「スキミング」のほか、捨てられた利用明細書から個人情報を探り出して作ることが可能という。同協会は「生年月日や電話番号など個人情報を暗証番号にすると特定されやすい」と言う。
一方、銀行側も対策に乗り出した。スルガ銀行(静岡県沼津市)は6月から、手のひらの静脈で本人確認する「バイオセキュリティ預金」(仮称)を導入する。カードは発行せず、出入金は窓口だけで対応するため、「不正引き出しを防げる」と自信をのぞかせる。東京三菱銀行は今秋から、IC型カードを採用する。同行広報室は「従来の磁気テープ型に比べて情報量が格段に多いので偽造しにくい」と話している。【三木陽介】
[毎日新聞4月3日] ( 2004-04-03-15:00 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20040403k0000e040048000c.html