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米ペンシルベニア州のデボン紀後期(約3億6500万年前)の地層から、魚の前ひれが両生類の上腕に進化する過程にある世界最古の「腕」の骨化石が見つかった。米シカゴ大の研究チームが2日発行の米科学誌「サイエンス」に発表した。化石の分析から、この動物は水中で腕を使い、頭を持ち上げることができたと考えられるという。
化石は長さ5.6センチ、幅4センチで、左上腕部の一部にあたる。初期の四足動物の上腕部と、デボン紀の魚の前ひれの中間にあたる構造をしていた。
魚類のひれが四肢に進化し、両生類として陸上生活を始めるようになったとされる。魚類のひれは水平方向にしか動かないが、歩き始めた初期の四足動物は肩の関節を回すことができた。
研究チームによると、今回見つかった腕の化石は関節を回すような動きは可能だが、歩行が可能なほど柔軟には動かない構造だった。
北九州市立自然史・歴史博物館の籔本美孝学芸員(魚類学)は「デボン紀後期には、水中で体を持ち上げるなど、陸上生活への準備が整っていた生き物がいたことが明らかになった。魚は頭を持ち上げる動作を繰り返すうちに、陸へ上がることが可能になったのではないか」と話している。【永山悦子】
[4月2日4時14分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040402-00000162-mai-soci