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「悪の検事総長・原田明夫」の権力犯罪を弾劾する(その5)[古川利明の同時代ウォッチング]
http://www.asyura2.com/0403/bd34/msg/679.html
投稿者 なるほど 日時 2004 年 3 月 30 日 02:53:52:dfhdU2/i2Qkk2
 

(回答先: 「悪の検事総長・原田明夫」の権力犯罪を弾劾する(その4)[古川利明の同時代ウォッチング] 投稿者 なるほど 日時 2004 年 3 月 30 日 02:45:44)

「悪の検事総長・原田明夫」の権力犯罪を弾劾する――「三井環不当逮捕」は「現代のドレフュス事件」である(その5)04・3・5

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 さて、前回までは、01年10月から11月にかけて、加納駿亮の福岡高検検事長昇


任を巡り、彼が詐欺罪等で刑事告発され、それをきちんと捜査すれば、「真っ黒クロ」


であるのが明らかであるのに関わらず、法務・検察のトップである検事総長・原田明夫


の自己保身により、それを「真っ白シロ」にもみ消すという、刑法第103条の犯人隠


避罪、すなわち、検事総長としての「権力犯罪」を犯し、その過程で内閣(=小泉純一


郎)に大きな「貸し」を作ってしまったということを見てきました。


 今回はそうした流れを踏まえたうえで、この原田明夫が、99年の第145“土石流


”国怪では、例の盗聴法成立に絡んでマルハム(=池田大作)、さらにはこの01年秋


の加納問題では、内閣(=小泉純一郎)に頭が上がらなくなった結果、いかに権力中枢


のイヌたるべき動き、つまり、「国策捜査」しかできなくなっていったかについて、も


う少し、詳しく見ていきたいと思います。


 

 この「国策捜査」という、何ともいまの実態にうまくマッチングしたネーミングを初


めて使ったのは、おそらく、私の記憶に間違いがなければ、元共同通信社会部記者で、


現在はフリージャーナリストの魚住昭氏です。


 元々、魚住氏は社会部系の記者として、東京地検特捜部も担当し、96年の退社後の


翌年に岩波新書から出した『特捜検察』という本を読めば、彼もかつての私と同様、出


世のラインに乗っかっていた「エース記者」として、そうした「検察の正義」というも


のに拍手を送り、叱咤激励していた立場にいたことがわかります。


 そんな魚住氏が、「あれっ、どうもおかしい。かつての検察が持っていた、権力中枢


に跋扈する巨悪に斬り込んでいくという気概がなくなり、『司法の劣化』が進んでいる


のではないか」という思いを強くしたきっかけが、98年12月6日に、麻原彰晃の主


任弁護人を務めてきた安田好弘弁護士が、強制執行妨害の容疑で警視庁に逮捕された事


件だったといいます。


 

 死刑廃止運動のリーダー的存在だった安田弁護士のこの逮捕劇を見るとき、もちろん


、その根底には「統治権力に逆らう者は、こうやってビッシビシとパクッて黙らせる」


という意思が働いています。


00 ただ、そこまで話を大げさに持っていかなくても、あの中坊“不”公平(元日弁連会


長)が、社長を務めていた住管(=住宅金融債権管理機構、現在の整理回収機構)は、


当時、検察・警察と一体となって、旧住専(=住宅金融専門会社)の債務者たちを次々


と刑務所に送り込んでいました。


 バブル経済の真の原因は、そうした検察・警察&住管がしゃかりになって起訴し、刑


務所に送り込もうとしていた「トカゲのしっぽ」ではなく、1985年にプラザ合意を


やった当時の蔵相・竹下登と、その背後にいる大蔵官僚と、そいつらを天下りとしてガ


ンガン受け入れていた大手銀行のトップだったわけですが、そうした「巨悪」は敢えて


シカトしておいて、その下流でウヨウヨとボウフラのように漂っている下っぱをしょっ


ぴいて、世論のガス抜きを図っていました。


 

 で、安田弁護士が逮捕される前の98年前半、大蔵・金融汚職の捜査が、長野某証券


局長ら首脳に波及しなかったのは、当時、法務省刑事局長だった原田明夫、東京地検次


席検事だった松尾邦弘という、例の「原田一派」が、自民党―大蔵省のラインによる圧


力に“配慮”し、その高度な政治的判断から、現場の東京地検特捜部に有形無形のプレ


ッシャーをかけたからだといわれています。


 これを報じた『噂の真相』の98年5月号によれば、当時の東京地検特捜部長は、「


現場派のエース的存在」でもあった「クマ」こと、熊崎勝彦で、熊崎は何とかして、「


長野逮捕」まで持っていこうと執念を燃やしていましたが、当時の松尾は98年3月1


3日、司法記者クラブで会見し、「検察がマスコミに情報をリークして、世論作りを図


っているという非難があり、捜査に影響が出ている」と称して、「今後、検察幹部は一


切、取材に応じない」と通告したことで、そのころ、特捜部の捜査に好意的だったマス


コミのバックアップを熊崎は失ってしまいます。


 さらに同月末の定期人事では、地方から来ていた応援部隊を元に戻し、特捜部の検事


の多くが異動させられるなどの「弱体化」が図られたこともあり、結果的に、この大蔵


・金融汚職の捜査は不発に終わっています。


 

 こうして、時系列的な流れで見ていきますと、大蔵・金融不祥事捜査がポシャッてし


まった後に、この安田弁護士の不当逮捕が出てくるのですが(第一審の東京地裁は03


年12月24日に、安田弁護士に対して、無罪判決を言い渡しましたが、こうした警察


・検察の捜査のズサンさというより、三井環不当逮捕を彷彿とさせるデッチ上げの手口


は、魚住氏の『特捜検察の闇』(文藝春秋)に詳しいので、興味のある方はご参照下さ


い)、私がこうした「国策捜査」が急に浮上してくる政治的文脈を見るとき、「原田一


派による法務・検察支配の完成」、さらには「99年体制の成立」と見事に一致してい


ることに、何とも言えない感動を覚えます(笑)。


 確かに、これまでにも法務・検察に内部においては、戦前の思想検事の流れをくみ、


戦後は法務省の主流ポストを歩んでいくなかで、時の政権中枢を癒着し、一体化してい


こうとする「永田町派」と、権力中枢の巨悪を摘発することで、社会正義の実現を目指


していこうとする「現場派(捜査派)」の絶え間ないストラグルがありました。


 

 しかし、私の解釈では、これまでにも見てきたように、「99年体制の成立」と軌を


一にする形で完成した「原田一派による法務・検察の完全支配」と相まって、「現場派


」は完全に息の根を止められてしまい、今は、検察は「国策捜査」しかできなくなった


といえると思います。


 その象徴が、まさに「現場派の検察官」である三井氏が、ああいう形で不当逮捕され


てしまったことだと思うのです。


 

 折しも、今年11月に投票のアメリカ大統領選で、民主党候補がケリーにほぼ確定し


ましたが、01年の「9・11」をきっかけに国民監視が進み、戦時体制に向けて一挙


にカジを切っていった現在のアメリカについて、ほんの一部ではありますが、「これは


本当のアメリカではない。ブッシュのアメリカであり、ブッシュの戦争なんだ」という


声が国民の中にはあります。


 デモクラシーのシステムとして、「三権分立」の発想を打ち出したのは、モンテスキ


ューですが、その根幹にあるのは「絶対的な権力は絶対的に腐敗する。それを防ぐには


、権力をいったんバラバラに分解し、それらを相互チェックさせることで、突出した一


つの権力機構の絶対的な腐敗をくい止める」ということです。


 

 そうした考え方からすれば、法律を作る「立法」、その作られた法律を執行する「行


政」、さらにはその執行された法律が適正であり、きちんと民意にかなっているのかを


チェックする「司法」の3つの機関がそれぞれ独立し、お互いがその行き過ぎをただす


というのが、デモクラシーの本来のあり方です。


 しかし、戦争とダイレクトに結びついたファシズム、すなわち、「全体主義」の要諦


とは、こうしたデモクラシーの根幹にある「三権分立」を根底から否定し、肥大化した


行政権(=内閣)の下に、立法権、司法権を従属させ、三権が一体となって、強大な権


力を目指すことであるといえると思います。


 その意味では、「コロンブスの卵」のように、「卵が先か、ニワトリが先か」の議論


ではありませんが、「こうした時代であるがゆえに、検察が暴走し、ファッショ化する


」のか、「検察が行政権力と一体と化し、こうした劣化状況に陥っているがゆえに、フ


ァッショ体制が進み、ガンガンと自衛隊がイラクに派兵される」のでしょうか(笑)。


 しかし、私に言わせれば、いまの検察は「ブッシュのアメリカ」、「ブッシュの(イ


ラク)戦争」になぞらえるなら、まさに「原田の検察」であり、三井氏不当逮捕も「原


田の不当逮捕」そのものです。

 それゆえ、法務・検察を真の「私たちのための捜査機関」にするためには、これから


必要な日本の「再民主化」の過程で、「原田明夫の検察」から「私たちの検察」へと改


革しなければなりません。そのためには、三井氏の裁判で「無罪判決」を獲得すること


は、いわば、この日本という国が果たして、「民主主義」なのか、それとも「全体主義


」なのかをはっきりと証明するリトマス紙になると思います。


 そこで、今や小泉純一郎、池田大作という、「オモテ、ウラの総理大臣のイヌ」と成


り下がった原田明夫が検事総長という、「国策捜査機関のトップ」として君臨している


ことで、いったいどういうことが実際に起こっているかを、具体的に見ていきましょう


 いちばんホットな話題でいきますと、この3月2日付け朝日新聞朝刊を始めとする全


国紙が一斉に報じはじめた、サトカン(=佐藤観樹・民主党衆院議員、比例東海ブロッ


ク)の秘書給与ギワク問題です。


 辻元チャンの疑惑が、週刊新潮の報道から1年4カ月も経って、03年秋の解散がほ


ぼ確定した去年の7月にパクッたときの状況を彷彿とさせるように、今度は、今年7月


の参院選の4カ月前という、何ともドンピシャリなタイミングです。それも、辻元チャ


ンの判決の控訴期限が切れた直後を狙いすましたかのタイムスケジュールがあまりにも


見事です。


 

 さすがに今回は、「発覚から1年4カ月もなぜ、ほったらかしにしておいたのか」と


いう世論の批判をうまくかわすため、今年1月、愛知県警がサンズイで摘発した同県尾


西市の前市議会議長の妻の捜査の過程で浮上したという、何とも、「自然な流れ」を“


演出”しているのが、心ニクイですね(笑)。


 もちろん、現場にいる捜査員の“性”として、ネタがあれば、ガンガン捜査をしたい


というのは当然ですが、しかし、捜査当局の首脳は、それに対して、いくらでも“指揮


”を行うことで捜査をストップさせ、いくらでも事件そのものをもみ消すことができま


す。


 例えば、今回のサトカンの事件でも、証拠関係がキッチリとしていて、ケーサツ側が


「何とかパクせてくれ」と名古屋地検に相談しても、検察側が「うーん、それじゃ、公


判維持はムズカシイなあ。やっぱ逮捕はアカンよ。あんたらが逮捕するのは勝手だが、


起訴する保証はないで」と言ってしまえば、それまでですので。


 ちなみに、武富士の電話盗聴事件で、警視庁が武井保雄会長をパクるとき、最終的に


佐藤英彦・警察庁長官が決裁していますので、もちろん、この事件も警察サイドは長官


決裁という「最重要案件」ですが、当然、中央合同庁舎6号館にいる原田明夫のところ


にも、名古屋高検を通じて、“お伺い”が来ます。それゆえ、これまた当然のごとく、


「参院選挙前だし、ここで自・公を勝たすためにも、ガンガンやれ」と「GOサイン」


を出しまくってます(笑)。


 

 まあ、私的には、一昨年の春に辻元チャンの問題があれだけマスコミで叩かれたのに


、新聞報道によれば、公設秘書の名義貸しをまだそのまま続けていたというサトカンも


、ワキが甘いを通り越して、単なる「アホ」ですが(笑)、しかし、その一方で、調活


費流用による検察首脳の裏金づくりについては、まったくシカトをしています。そんな


に、秘書給与ギワクを徹底捜査するのであれば、同様に調活費流用というリッパな詐欺


事件を片っ端から立件すべきでしょう。


 さらには、創価学会幹部が関わっているとされるNTTドコモの携帯電話通信記録窃


盗事件で、被害者は昨年5月中旬に東京地検に告発しているにも関わらず、そのまま店


晒し状態になっているわけです。


 刑法では詐欺罪の最高刑は懲役10年ですから、それから照らし合わせてても、刑事


訴訟法では、詐欺罪の公訴の時効は「7年」になりますから、97年以降の調活費流用


分については、まだまだ刑事訴追ができます。


 

 そうした自分たちの「悪」は見て見ぬフリをしておいて(というより、検事総長の職


権により「もみ消す」にするという権力犯罪を犯しておきながら)、敢えて旧社会党出


身のサトカンのようなアホ国怪議員を「見せしめ」とばかりに、この参院選4カ月前と


いうタイミング(ちなみに、去年の辻元チャンの場合も、結果的にちょうど総選挙の4


カ月前だった)で、捜査に持っていこうとするのは、これぞまさに「国策捜査」以外の


何者でもないでしょう。


 要するに、原田明夫にしてみれば、「ワシが検事総長でいる間は、オモテ、ウラの総


理大臣は同じ穴のムジナなんだから、盗聴法成立、そして、加納の福岡高検検事長昇任


人事の『貸し』は、こうやって返しまっせ」ということなのです。


 だから、本来なら、当初予算の審議でもめにもめるはずのこの時期に、何と小泉はの


んびりと2日は官邸近くのラーメン屋、そして、4日にはソバ屋に行って舌づつみを打


つという余裕しゃくしゃくぶりで、まだ、センキョも終わってないのに、すっかり安心


しきって、「参院選後には、郵政民営化担当大臣を置く」なんてことを口走っているの


でしょう。


 

 さて、原田明夫の指揮による国策捜査と自・公政権の癒着ということで、とりわけ、


小泉純一郎との関係に絞っていいますと、本サイトを私が02年11月にオープンした


際、第一発目のネタとして、「池田大作と小泉純一郎との握手は本物か?」という記事


をアップしましたが、もともと「反経世会(=反信濃町)」として決起した「YKK」


の一角にあった小泉が、池田大センセイと急接近し、ラブラブの仲になってしまうのは


、じつは、前に触れたNTTドコモの携帯電話通信記録窃盗事件の捜査が、フェードア


ウトしてしまうのとほぼパラレルだったのです。


 例の「創価学会3人組」が関わったこのNTTドコモの携帯電話通信記録窃盗事件に


ついて、おさらいしておきますと、警視庁が問題の3人組である創価大学工学部卒で、


NTTドコモの子会社「ドコモ・システムズ」の社員だった嘉村英二(26歳)、元警


視庁捜査員で創価大嘱託職員だった田島稔(39歳)、さらには創価大学生課副課長で


、創価学会の全国の副青年部長だった根津丈伸(41歳)の3人(年齢と肩書はいずれ


も当時)を逮捕したのは、02年9月10月から11日にかけてでした。


 

 逮捕容疑は、妻子のある田島が付き合っていた女性(ちなみにこの女性も学会員とい


われている)が心変わりしたことから、このことを同じ職場にいる根津に相談を持ちか


けると、根津の指示で嘉村に命じ、田島の付き合っていた女性と、その女性の知人の男


性の携帯電話の記録を持ち出させた、というものです。


 警察の捜査で、じつは嘉村がアクセスして外部に持ち出していたNTTドコモの携帯


電話の通話記録は数百件に上ることを掴んでいて、捜査にあたっていた現場の深川署は


被害者を呼び出して事情聴取まで行い、ある時から、突然、風向きが変わり、「立件は


しない」ということを言いだしたのです。


 んで、この3人組は逮捕容疑については、素直に認めて、拘留期限の切れる9月30


日から10月1日にかけて、3人は起訴されるのですが、何と、ここで驚くべきことに


、被告側弁護団の保釈請求に対して、検察サイドは「ノー」と言い張ったために、裁判


所の保釈が初公判の開かれる02年11月5日まで認められなかったのです。


 

 通常、逮捕された本件で捜査が終わり、被疑者がその逮捕容疑も認めているのであれ


ば、否認しているのであれば別ですが、よっぽどのことがない限り、いまの“人質司法


”のシステムにおいては、だいたい保釈が認められるものです(形式的に保釈を認める


のは裁判所だが、その際、検察官が意見を述べることができ、実際には裁判所はこの検


察官の意見にほぼ従うので、事実上、保釈をするか否かの権限を握っているのは、検察


官である。ちなみに、逮捕容疑を認めていた辻元チャンは、起訴されたその日に保釈が


認められている)。


 ところが、この「3人組」は、逮捕容疑は素直に認めて、起訴された段階でも、保釈


が認められなかったのです。そして、私が入手した情報では、これについて、ある信濃


町の幹部が、某大マスコミの社会部記者に「なぜ、3人が保釈されないのか?」と泣き


ついているのです。


 

 さて、そこでこの創価学会3人組の捜査が行われていた02年10月から11月にか


けての政局を振り返ってみますと、02年10月27日に国政の統一補欠選が行われま


したが、そこでは、信濃町がフル稼働したことで、何と与党が「5勝2敗」という圧勝


に終わりました。そして、これを受ける形で、翌11月2日の公明党大会に小泉が来賓


であいさつした際に、こう言っているのです。


 「暗い空にこうこうと月が浮いている。池田SGI会長が撮影されたそうです。強く


印象に残った。見事な写真だった」


 これが、例の池田大センセイべた褒め発言ということで、これを契機に小泉と池田大


センセイはがっちりと握手をすることで、大センセイも野中広務から小泉へと軸足を移


していくわけですが、この1か月間に、政権中枢の悪のトライアングル「池田大作―小


泉純一郎―原田明夫」との間に、例によって、どんな“裏取引”があったかです(笑)

 

 ここから先は、私の推測というより、まさに動物的カンですが(#でも、ワシのカン


は最近、冴えとるんで、よく当たるんや)、創価学会3人組が起訴された02年10月


の初めから同月中旬にかけての間に、大センセイは官邸(=小泉純一郎)に「何とかし


てくれ」と泣きついたのだと思います。


 そこで小泉にしてみれば、「向こうが泣きついてきたんだから、助けてやれ」と、加


納問題で大きな「貸し」を作っている原田明夫に、それとなくサジェスチョンを出した


のでしょう。つまり、小泉純一郎による“指揮権発動”です。それで最終的に捜査がス


トップし、週刊誌あたりが喜んで書きそうな「不倫という色恋沙汰による事件」に矮小


化させたのだと思います。


 じつは私もその3人組の公判を傍聴に行ったのですが(東京地裁419号法廷)、私


も社会部系の記者として、何十回とこうした刑事裁判の取材はしてきたのですが、初公


判で、検察側の論告求刑と被告側の最終弁論まで行って、結審してしまうのはよくある


として、びっくりしたのは、結審から約30分の休憩を経て、当日に判決が言い渡され


たことです。


 少なくとも私の経験では過去にはありませんでしたし(少なくとも、判決言い渡しの


期日は別にする)、外国人の不法滞在といった単純な形式的な犯罪ではなく、いちおう


、3人が関わった携帯電話の通信記録の窃盗という事件で、こんなスピーディーな処理


をなされたのが、意外だったのです。

 んで、さらにぶったまげたのが、この初公判に、次期創価学会会長の最右翼で、池田


大センセイの片腕であり、かつ、事実上の「第一庶務室長」である原田稔が傍聴に来て


いたことです。


 じつは、この原田稔のオッサンは傍聴席の私の斜め前に座っていたんで、公判が終わ


ったら、“敬意”を表して、名刺を渡してあいさつをしようかと思っていたんですが、


彼は判決言い渡しの途中で席を立って、スタコラサッサと帰ってしまったのです。


 通常、証人尋問を呼び出しを受けていたのなら、ともかく、学会員の末端が関わった


事件に(もっとも、盗み出しを指示した根津は大幹部ではありますが)、原田稔という


信濃町の大首脳がわざわざ傍聴に来て、法廷に目を光らせていた意味は何なのでしょう


か?


 そこで、大センセイをよく知る元側近はこう解説しています。


 「つまり、これが池田に直につながっている事件であることの何よりの証明ですよ。


つまり、万が一、被告たちが公判の場で余計なことをしゃべらないとも限らない。そう


ならないよう、お目付役の原田稔が監視の目を光らせるというわけです。原田稔が見て


るということは、池田大作がその場にいるということですから。もちろん、その日のう


ちに、原田稔から裁判の報告は池田の元に上がっていますよ(笑)」


 

 つまり、このNTTドコモの携帯電話の通信記録盗み出し事件は、まあ、逮捕、起訴


された本件の女関係のもつれは別でしょうが、その数百件あるとされる余罪については


、武富士の盗聴事件と同様、最終的には組織のトップ(=大センセイ)の指示で動いて


いた可能性がある、ということです。


 ちなみに、1970年に信濃町が共産党委員長だった宮本顕治宅の電話を盗聴した際


、池田大センセイの承認のもと、北条浩副会長(当時)の決裁で、山友(=山崎正友・


創価学会顧問弁護士)の総指揮により、つい先日、ヤフーBBの個人情報大量流出事件


で、恐喝未遂容疑で警視庁に逮捕された竹岡誠治らが実行犯となって、宮本宅の電話に


盗聴器を仕掛けています。いやはや、NTTドコモに今度はヤフーBBですから、いま


や時メクIT関連分野は、中央官庁と並んで、「総体革命」として「草」を送り込む最


重要ターゲットということでしょうか(笑)。


 

 もちろん、こうした刑事事件の立件にあたっては、犯行にあたっての指揮命令系統に


関する証拠(=関係者の証言やブツ)が必要ですが、例えば、ここで「もし」の話を想


定してみましょう。もし、その末端の嘉村が上層部の指示で盗み出したとされる携帯電


話の通話記録の中に、去年5月に新たに刑事告発した元学会員の他に、身内である「秋


谷栄之助」の電話番号も、もし、入っていたとしましょう。


 もし、そうであれば、秋谷サンの携帯電話の通話記録を盗み出すよう指示できる人間


は、あの広い信濃町のおいても、たった一人しかいません(笑)。


 既に、捜査当局は、嘉村がアクセスしたとされる数百件分の携帯電話の記録について
は、とうの昔に把握しまくっているわけですから、これにもし、万が一(億が一)、秋


谷サンの分も入っていたとなると、俄然、話の展開は面白くなります。


 であるのなら、なおのこと、大センセイが小泉のところに「泣き」を入れたのではな


いのか、という私の仮説が、妙にリアリティを帯びてくるのです。


 つまり、小泉は加納問題で原田明夫のキンタマを握ったわけですから、携帯電話の通


話記録盗み出しの余罪捜査を断念させることなど、チョー朝飯前です。小泉が原田明夫


のところにサクッと電話を入れて、たった一言、「あの件、いっちょ、頼むで」でオシ


マイです。


 そして、こうしたNTTドコモの携帯電話通話記録の余罪捜査断念と、「小泉純一郎


&池田大作」の握手が、時間的流れとしては、何とも見事にピッタシと符合するのです。

 で、さらに笑えるのが、また何ともフシギなことに、ケーサツ(=警視庁)が、武富


士の電話盗聴事件で被疑者の逮捕に突然、乗り出すのが、こうしたNTTドコモの携帯


電話の通話記録の余罪捜査断念の動きを、一般のマスメディアでは初めて「週刊新潮」


の連載「新『創価学会』を斬る」の第2回の記事が報じた昨年(03年)11月13日


号が発売になった同月6日から、わずか約1週間後の11月14日のことです。


 まあ、それはケーサツがたまたま偶然に内偵を進めていて、着手の時期と、週刊新潮


の報道が重なってしまったということにしておいたとしても、その後、捜査が伸びて、


武富士トップである武井保雄が盗聴を直接、指示していたとして、警視庁に逮捕された


のが昨年(03年)12月2日のことです。


 んで、ここでさらにもっとキョーミ深いのが、「毛沢東の紅衛兵」のごとく、自分よ


り・か年上の先輩幹部を呼び出しては、「最近、たるんでるじゃないんですか」と、厳


しくソーカツしまくっていた、例の総合青年部長の佐藤浩クンが、この「武井保雄逮捕


」からちょうど1週間後の12月9日付けに発令された突然の人事で、総合青年部長の


職を解かれて、「青年部総主事」という、意味不明な新設ポストに“左遷”されている


のです(笑)。


 

 これも、私の動物的なカンですが、武富士盗聴事件とNTTドコモの携帯電話記録窃


盗事件の捜査は、じつは永田町の最も奥深いところにある地下水脈では、1本につなが


っているのではないかという気がしてならないのです。


 でなければ、「こんなに気持ち悪いぐらいに見事な“連鎖反応”は、起こりようがな


い」というのが、私の見方です。


 つまり、悪の検事総長・原田明夫的には「私たちだって、本気になれば、武富士のよ


うに組織のトップだってパクるんです。ですから、ようやく『改憲』も視野に入ってき


たことだし、アメリカ様の意向に沿うべく、ここは小泉の言うことをちゃんと聞いて、


3人仲良く同じ穴のムジナ同士、日本国をとことんまでダラクさせましょう」というメ


ッセージなのかもしれません(#ってことは、小泉の池田大作ベタ褒め発言で、「月」


は池田大作のことで、「太陽」が自分っていうことの比喩か)。


 しかし、考えてみると、国怪という立法府と一体と化した内閣という行政権力が、検


察と一緒になったら、ほんとに怖いものナシですね。


 これがまさに「国策捜査」であり、「検察ファッショ」ということなのですが、考え


れば考えるほど、自・自・公による「99年体制」以降、この国はほんとにトンデモな


いところにまで来てしまったと、つくづく思うのです。(この稿つづく)

http://furukawatoshiaki.at.infoseek.co.jp/article/2004/35-5.html
http://furukawatoshiaki.at.infoseek.co.jp/

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