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2004.03.28
Web posted at: 16:58 JST
- CNN
(CNN) 米大統領選の民主党候補となるのが確実のケリー上院議員が、ベトナム帰りの反戦活動家として注目されていた1970年代前半に、米連邦捜査局(FBI)の監視を受けていたとする問題で、そのFBI監視の詳しい証拠資料が、資料を集めていた研究家の自宅から盗まれていたことが27日、明らかになった。
ケリー氏のFBI監視問題は22日付のロサンゼルス・タイムズ紙が最初に報道。サンフランシスコ近郊在住の歴史家ジェラルド・ニコシア氏が1999年に情報公開法を利用し、FBIによる反戦活動家の行動監視について入手した内部資料約2万ページに、ケリー氏についての記載が多くあったと報道された。
このニコシア氏の自宅から25日午後、数百枚に及ぶFBI記録が箱ごとごっそり持ち出されたという。台所に積んであった資料箱14箱のうち3箱がなくなり、ほかに書類ファイルもたくさんなくなった。
翌日、警察に被害届を出したニコシア氏はCNNに対して、「実に鮮やかな盗みの手口だった。ガラスが割られたわけでもなく、(資料の)横においてあったカメラにも手を付けていない。プロの犯行だ。貴重な史料を自分のものにしたい奴の仕業か? あるいは、強力な政治的動機によってファイルをごっそり持ち出したのか。後者の確率が高いと思う」と話した。
ニコシア氏は、ベトナム戦争後の反戦活動家と政府との攻防について歴史書を発表。FBI資料はこの本執筆のために集めたものだった(資料公開が認められたのは、本の発表直前だったため、ケリー氏についての部分は本には含まれていない)。
同氏によると、問題のFBI資料には、ベトナムから帰還後、「戦争に反対するベトナム帰還兵の会」のスポークスマンとなり、1971年には上院外交委員会で戦争続行に反対したり、首都ワシントンで帰還兵による大規模抗議集会を主催したりするなど、反戦運動に積極的に関わっていたケリー氏の行動を、FBIが逐一監視し、当時のニクソン政権(共和党)幹部に報告していた様子が克明に記録されているという。
ケリー氏はこれまでにも、自分自身に関するFBIファイルを入手し、監視されていたことは承知していたが、ニコシア氏が明らかにした内部文書は行動監視がこれまで知られていた以上に徹底していたものだと伺わせた。
ロサンゼルス・タイムズ紙の報道を受けてケリー氏は文書で、「FBIがどれだけ当時の自分をつけ回していたのか知ったが、その様子はほとんどシュールといっていいほどだ。自分自身が、平和的な愛国行動をしていたために監視されていたという経験は、公民権や憲法がいかに大切なものか、改めて思いおこさせてくれる」とコメントしている。
FBIは1972年にケリー氏についてそれまで集めた監視報告を点検し、「暴力的活動との関与はいっさい見受けられない」と結論。同氏が帰還兵の会を辞め、政界入りを目差していることを理由に、監視打ち切りが適当と勧告している。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200403280007.html