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増田俊男の時事直言!
242号 (2004年3月22日号)
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何故こうもタイミングがいいのか?
*台湾の総統選の前日陳水扁総統が狙撃されなかったら、連戦候補が当選していただろう。
群衆の中から至近距離で撃った犯人が捕まらない。不思議だ?陳政権と中国は今後4年間緊張が続くが、アメリカにとっては中台への影響力は強まることになる。それは北朝鮮の危機がある限りアメリカのアジア軍事覇権が持続されるのと同じ政治力学。
*スペイン大統領選の前日列車同時爆破が無かったら、サパテロ(社会労働党書記長)対米批判政権は出来なかった。スペインの親米から反米への転換は親米だったポーランドまでアメリカのイラク戦争批判国に変えた。スペインの政変で欧州でのアメリカの孤立に拍車がかかってきた。これで益々中東での米欧コンセンサスは困難になり中東和平は遠のく。この変化を先取りしたイスラエルはパレスチナへ軍事侵攻を開始。中東ロードマップなど夢と消え、中東戦争が目前に迫ってきた。中東戦争の受益者は誰か?
*クリントン政権は世界資金の対米一極集中化のため緊張緩和政策を採ったが半面、小国まで発言力を強めた結果アメリカは国連での主導力を失った。ブッシュ政権になった時のアメリカはリセッション寸前、政治・経済で世界の主導権を完全に失っていた。そこで、9/11の同時多発テロが起きた。このテロが無かったら、テロに対する戦いでアメリカが世界を主導することは無かったし、アフガン、イラク占領も無かった。
もし1998年8月のアメリカ大使館(ケニアとタンザニア)の同時爆破事件の容疑者(9人)を裁くNY地裁での裁判予定日が2001年9月12日に決まっていなかったら、その前日の9/11は無かったのである。米大使館爆破の犯人がイスラム過激派に断定されたため翌年(1999年)に決まっていた(オスロー合意)パレスチナ自治機構の独立は夢と消えた。もしパレスチナが独立していたら、イスラエルは国家存亡の危機に直面しただろう。9/11の真犯人はアルカイダだろうか?アルカイダがアメリカをテロに対する戦争に追いやるような愚行をするはずが無い。アメリカのアフガン、イラク侵攻等、中東への軍事侵攻はイスラエルを有利にするが、アルカイダにもテロ国家にとって百害あって一利なし。全く何のメリットもないのである。アメリカは9/11の犯人は米大使館爆破犯同様ビン・ラーディンの仕業と決め付けているが、実は彼等には全く動機が無いのである。
*お隣の韓国で、もしノム・ヒョン大統領が、与党の不正資金額が野党の10%を超えたら退任すると言わなかったら(大統領は10%を超えることは知っていた)、また大統領の身内に賄賂を払った大宇の会長を名指して非難しなかったら、そして会長が自殺(?)しなかったら、韓国国会の大統領弾劾決議は無かったし、来る4月の大統領選でノム・ヒョン大統領が再選される可能性は皆無だった。
*イラクで奥克彦大使が乗っていた車が何者かに狙撃され大使は即死した。テロリストの仕業と報道されたが、もし「日本は普通の国」だとテロリストが信じていたなら(それはとんだ誤解だが)、日本で自衛隊のイラク派遣問題が賛否両論に割れている最中にわざわざテロリストに対する敵愾心(実際国民には抗議デモの発想すらなかった)を煽って自衛隊派遣を決定的にするだろうか。何故ブッシュはイラク戦争後1周年記念演説で奥大使を長い時間をかけて褒め称えたのだろうか。ブッシュもテロリスト同様、奥大使がテロリストに殺害されればテロに対する怒りが日本中に広まると思っていたのである。
*1941年12月8日のことだが、アメリカが誘導し、成功させた日本の真珠湾攻撃が無かったらパックス・アメリカーナ(戦後の自由陣営でのアメリカ支配体制)は無かっただろう。
今日まで起った世界の大事件は総て「偶然ではなかった」ことが証明されている。国家を、また世界を変えるこうした大事件は誰が何故起こしたかを詮索する事は危険である。しかし歴史は教えてくれる、「真実の秘密は一定の成果を挙げた後、それが世界にインパクトを与えなくなるまで(普通30年後)明らかにならない」と。小泉さん、真実を知りながら、知らない顔をして、日本の国益を追求してください。
(以下略)
http://www.chokugen.com/opinion/frame_new.htm