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映画「パッション」見て女性がショック死
25日に全米公開された米映画「パッション」(メル・ギブソン監督)をカンザス州の劇場で観賞していた50歳代の女性観客が、心臓まひを起こし死亡した。同映画は、福音書などをもとにイエス・キリストの最期を忠実に描写した作品。死亡した女性は、十字架にかけられる場面で倒れ、搬送先の病院で死亡した。米国では公開前から、ストーリーの解釈の違いや、残酷な描写などをめぐって大論争が起こっていた。日本公開は5月。
死亡した50代の女性が倒れたのは、キリストが十字架にかけられるクライマックスだった。むち打ちなどの虐待を受けた後、手足に太い釘(くぎ)を打たれ、頭には、とげの冠を埋め込まれ、血まみれになったキリストが十字架にはりつけられるショッキングな場面だ。この女性が倒れた直後、映画の上映は中断。居合わせた看護師が手当てし、病院に搬送したが、助からなかった。
同映画はこの日、全米約4000スクリーンで封切られた。「ブレイブハート」で米アカデミー監督賞を獲得したメル・ギブソン(48)が構想12年を費やし、30億円の私財を投じて製作・監督した作品だ。4つの福音書をもとに、キリストが死ぬまでの最後の12時間を描写した。ギブソンは熱心なカトリック信者で、キリストの最期を描いたこれまでの映画に対して「真実を伝えていない」と不満を持っていた。リアルな描写にこだわるため、セリフは当時話されていたアラム語とラテン語を使った。虐待描写もリアルさにこだわった。キリスト役のジム・カヴィーゼルは撮影中、特殊メークに毎日7時間を費やした。
03年7月から完成した映画の試写が始まったが、キリスト処刑を求めるユダヤ人とみられる群衆の描写にユダヤ人団体が反発。公開反対デモなどのキャンペーンを行った。同12月に映画を鑑賞したローマ法王ヨハネ・パウロ2世が「忠実に描いている」と発言したと伝えられ、直後に法王の秘書がこの発言を否定するという騒動も起きた。上映時間2時間15分のほとんどが残酷なシーンでR指定(17歳未満は保護者同伴)を受けた。今年に入ってからも「描写が残酷すぎる」「史実と違う」と、連日各メディアが取り上げる大論争に発展。公開前日24日もユダヤ人の議員が映画館前で抗議集会を開いていた。
映画は公開初日だけで興行収入約20億円のヒット。日本は5月に公開される。(日刊スポーツ)
[2月27日9時58分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040227-00000032-nks-ent