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「543」 私の近況報告。 共同の幻想を壊(こわ)すことが、私たちが本当に考えるということです。それから次の「真の世界皇帝」はこの人物です。まじまじと写真を見てください。2004.3.20
副島隆彦です。今日は、2004年3月20日です。
私が、ここに直接書くことが無いままに、20日以上が経(た)ちました。
私の目下の仕事の中心は、アメリカの大統領選挙の分析です。そのための調査のアメリカ旅行から帰って2週間が経ちます。
私は、ずっとあれこれ収集した資料と、各州でインタヴューした学者や研究所員たちの発言をまとめる作業を少しずつやっています。
旅の最後に、カリフォルニア州のLA(ロスアンジェルス)の南に160キロぐらい行ったとことにある町であるサンジェゴの海の見えるすばらしい住宅地に、アメリカの日本研究学の泰斗(たいと)で、アメリカの現在の政策を強く批判している チャルマーズ・ジョンソン博士(73歳)を訪ねて、親しく御話出来たことが、とりわけ嬉しかった。
私は、日本に帰ってくると間もなく、そのまま都心のホテルに、いわゆる缶詰(かんづめ)になって、それで、3月9日から14日までの6日間で、一冊、金融・経済ものの本を書き上げた。この本の書名は、『やがてアメリカ発の大恐慌が襲いくる』(ビジネス社刊)である。この本は、すでに印刷・製本過程にはいって、来週には、見本が出て、そのあと全国に書店に配送される。遅くとも、4月のはじめには、全国の書店に並ぶとのことです。現在は、四月売り出しの新刊本ラッシュになっているので、「取次ぎ」(書籍の大手の卸売り業者)のトラックが全国に運送する作業がとどこおって、混雑しているらしい。
たった5日間で書きあげた本ですから、中身が、相当に荒いだろうと思うのは副島隆彦の筆の力(ちから)を知らない人たちの悪意の反応であろう。私は、この本に最近の自分の渾身(こんしん)の力を込めた。内容には自信がある。
私は、この春からの自分の出版物と出版戦略に、いろいろと自信を深めています。
今年、売り出される私関係の本で、私は、相当の「ブレイク・スルー」(大きな突破口)を狙っています。その内容とラインナップは、追い追い発表します。
私は、米大統領選挙の調査結果を書かなければいけないのですが、これは、「会員専用ページ」の方でやります。その前に、いくつか、ごく最近の私の心境を含めた、“達観”と“悟得(ごとく)”について、つらつらと書く気になりました。
帰国したあとも、毎日忙しくて、ずっとあちこちと外出しましたので、それで落ち着いて文章を書く暇がなかった。ようやく、今日、静かな気持ちで自宅のPCの前に向えます。
私は、一昨日、電通(でんつう)という日本最大の広告会社の研究会で、次のような発言をしました。
それは、スポーツ・ライターの玉木正之(たまきまさゆき)氏の発表に対する私からの質問の形でです。玉木氏は、温厚で実直な方で、おそらくスポーツ評論全般では、現在、筆頭の人なのだとお見受けしました。
彼は、日本のサッカー・チームやハンドボールのチームが、最近、中東に遠征に行って、その現地で試合に勝った、つい最近の事例を紹介しながら、専属の料理人まで連れて行って、食事(料理)の管理を、「毒を盛られないように」注意深くやることに業界慣例でなっているのだが、それが失敗することがあるとか、それから、審判が控え室で銃で脅されたりして、公平な審判などは出来ないこととかの、エピソードを話されました。
玉木氏は、話の中で、「自分が中心になって制作されたNHKの番組があったのだが、そのおしまいに、『50年後のスポーツはどうなっているか』とまとめ(番組の仕上げ)にあたる質問をされた」「それに対して、私は、『そんなものに答えられる筈(はず)がない。たとえば50年前にインターネットの普及を予想した人は居ないはずだ』と答えた。『ただし、メディアは、黒子(くろこ)に徹して欲しい』とだけ答えた」とのことだった。
そこで、他の質問者に続いて、私も、玉木氏に発言したのだが、それが、普通の、通り一遍のものでは無かったことが、私にも、まわりの出席者全員にも一瞬で分かったはずなのです。
私は、質問の形を借りながら、「玉木先生。私は、50年後、いや10年後のスポーツは、どうなるか、と言うと、それは、『人々が集団の幻想から解放される』のではないか、と思います」と言った。
私、副島隆彦は、「スポーツというのは、人騙(だま)し だと思う。」とはっきり断言した。そして、次のように続けた。
「スポーツというのは、何万人もの観客を集めて、熱狂しますし(テレビで試合を中継して何百万人、世界規模でいえば、何千万人もの視聴者を集めることがある)が、それでも、そういうのは、『幻想であって、人間の共同の幻想』なのではないですか」
「この共同の幻想が、やがて崩壊するでしょう。それが人類の10年後であり、50年後だと、私、は相当に強く思います」と、言った。
それから、「犬や猫は、(同族の目の前の他の犬や猫には関心を持ちますが)ヒーローやら英雄やら、アイドルやら、有名芸能人、政治家のようなものを犬、猫は持たないでしょう。
だから、人間だけが、こういう馬鹿らしい、幻想を持っている。だから、これがどうせ、ゆくゆく壊れるのであろう。動物は、自分の身体(肉体)には興味がありますが、他の同族の動物の肉体に、そんな憧(あこが)れたり、崇拝したり、敬(うやま)ったりすることはないでしょう。スポーツをしたければ、自分で体を動かしてやればいいのであって、どうして、それを他の人がやっているのを見てそんなに感動できるのですかね。そんなものは全て幻想だと思いますよ。
ファッションも芸能も、歌手のコンサートも、スポーツも、すべて、人間の共同の幻想(collective illusion コレクティヴ・イリュージョン)であって、そういうのは、やがて人間(人類)に飽きられて捨てられるのではないですか」と私は言ったのだ。
私は、スポ−ツライターの第一人者に向って、「スポーツは、人騙(だま)しだ」と言ったのです。おそらくこれはきわめて失礼な発言だったろう。それで、その研究会に出席していた電通の若手の30台のバリバリの社員たちが、一斉にぞっとして、「またしても、副島隆彦が、普通は、言ってはならないことを言った」という感じになりました。これでいい、と私は思っているのです。彼ら、日本のメディアを、企画の時点から操(あやつ)り、国民洗脳の人騙しをやっている、まさにその人たち自身に、私は、言論と思想の刃(やいば)を突きつけば済まないのです。
私は、毎回、毎回、どこに呼ばれて言っても、こういうことをその場の雰囲気に合わせて、咄嗟(とっさ)に言ってのける、そういう人間です。
玉木氏は困ったようにしながら、「いまさら、人間が、ネアンデルタール人に戻れるわけではないですから・・・」と口ごもられた。私も、そこはそのままにして終わりにした。
私、副島隆彦は、犬、猫よりも、人間が「高等動物で、“万物の霊長”(primate of all creatures プライメット・オブ・オール・クリーチャーズ)だ」などどは、思っていない。人間(人類)というのは、相当に、劣った生き物だ、と思っている。
犬、猫は、他の小動物を自分の餌(えさ)にはするだろうが、他の同族を、奴隷にしたり、賃金労働者にしたり、兵隊にしたり、「何万人も集めての熱狂の演出」をしたりしない。 動物には宗教も政治も無い。彼らは、人間からそれこそ「牛馬(ぎゅうば)」並そのものの扱いを受けて、虐待され、大量に屠蓄(とちく、屠殺)されて食糧にされるだけだ。
人間が、本当に高等動物なら、こんな馬鹿なことはしないだろう、というようなことを、毎日、あちこちでやっている。挙句の果てが、人間どうしの大量の殺戮(さつりく)である。戦争である。馬鹿の限りである。
その戦争を、賛美する馬鹿もいれば、「アメリカ(の戦争遂行、他国支配)を支持することこそ日本の国益だ」と真顔で言い続ける、知識人、言論人と自称する馬鹿たちが大勢いる。
こうして考えると、「共同幻想の解体こそは、政治思想の目標だ」と考えるのが一番優れていると思いいたる。この「共同の幻想の解体」をずっと説いた、現代日本の独特の思想家(存命)・吉本隆明(よしもとたかあき、りゅうめい)は、本当に偉かったのだのだ、と思う。
政治そのものが、スポーツ、芸能、ファッション、宗教と同じ、共同幻想だ。だから、その人間の政治という共同幻想(これを、ユングなら、集合的な無意識 collective unconscious と言った。デュルケームは、集合的意識 と言ったのではないか) を崩壊させ、解体することが、人間の政治なるもののこれからの向うべき道だ、と吉本隆明は、1960年ぐらいから、著作集でずっと書いていた。彼の主著であり、思想ブランドであるのは、『共同幻想論』(1968年刊)である。
私は、今、私の数少ない師のひとりである吉本隆明(よしもとりゅうめい)に対して深い尊敬の念を、改めて抱く。私もまた、30年間の思想的な格闘と、艱難辛苦(かんなんしんく)の後に、この「あらゆる種類の、人間の共同の幻想の解体へ」という思想課題に戻ってきました。
そして、同時に、吉本が敗戦後、この59年間、絶対に手放さなかった、日本国憲法の改正反対 の立場に私もあれこれの遍歴の後に戻ってきた。これでいい、と思っている。
吉本隆明とこの件で、電話で私が話したのは、もう13年ぐらい前だ。私は、その時、すこしだけ勝手に関わった栗本真一郎の選挙運動のときに、吉本隆明に電話で、応援を頼んだ時に話したことだ。吉本は、言った。「いやあ。私は憲法改正に反対ですから、これからこの問題が出てきますが、栗本さんとは立場が違うので、・・・頑張ってくださいとお伝えください」という内容だったと記憶する。
栗本慎一郎は、近くに寄って話すと、性格に偏りのあるおかしな人間であったので、(おそらく、生来の遺伝的なものだろう)すぐ私は彼の応援をやめた。
知識人ではこの時、中沢新一だけが、彼の応援に来て、私は、この時、ぞっとするような光景を目撃している。有名知識人というの人種が特殊に芸能人化して、やることの極北(きょくほく )、とでも言える恥ずべき秘密に行動を、この二人は取ったのである。このあと、栗本は、一度、政治家(衆議院議員)になったが、プロの政治家たちからその資質の無さを見抜かれてやがて政界からも去っていった。今は病気療養中ではないか。消息は知りません。
政治思想の課題と目標とは、共同幻想の解体である、というテーマは大きなテーマなのでこれ以上は、今日は書きません。ただ、私が、昨年から、政治実践と共に、身をもって深刻に味わった事実は、「自分が幻想を持つから、騙(だま)されるのだ」という痛切な人生教訓だった。幻想を持つから、騙される。
これに尽きている。だから、先々週少しだけ出演したTBSのテレビ番組でも、私は末尾に、唐突に、これを言い出した。「副島さん。日本はアメリカから独立できるのか。どうしたら日本は独立、自立できるのでしょうか」と、偉い学者で司会者だった人が私に問うから、私は仕方なくこう答えた。「それは、幻想を持たないようにすることだと思います。幻想を持つから支配されるのです。騙されるのです。
私は、日本の政治家たちの中に、本当に、アメリカ帝国とそれなりにしぶとく闘って、日本の国益を守る人たちがいる、と思っていたのですが、それは幻想でした。私は、もう彼らにも、幻想を持ちません。
それから、やがて日本には、民主党政権ができるでしょうが、その時の政権を担う、民主党の若手の(松下政経塾出身)の若い政治家たちにも期待しません。彼らもすでに、アメリカにおおいに教育されて洗脳されていますから。
ですから、私は、今の日本の指導者(政治家)たちに、一切の幻想を持ちません。(そうすることが、本当にやがて自立、独立することにつながるからです。)ですから、今の30台から上の政治家たちではなくて、20台からの下の若い人たちをしっかり育てて、日本の独立の為の人材にしたいと思います」 私は、このように発言した。この番組は、収録だから、きっとこの場面の私の発言は、半分ぐらいはカットされただろう。それはそれで仕方の無いことだ。
今の副島隆彦は、こういう心境です。
もう、あまり、日本の国内環境のことも気にならなくなっているのです。もう、テレビ局、新聞社、言論誌、出版社とかに私は、遠慮をする気が無くなった。私の言論を自由に表現させてくれないような人たちと、私は一切、付き合いません。私の方から、妥協することはありません。私は、単行本とネット言論の形で、自分の考えを自由に披露するので、それに対しての規制は無理だろうから、副島隆彦の言論と思想が気になって仕方がない人たちは、それをご覧下さい、ということだ。
私は、アメリカから帰って、すぐさま、3月9日からホテルに缶詰になっていた。それで一心不乱に原稿をPCで書いた。その一週間は、新聞もテレビも見ていない。それで一冊書き上げた。私は、こういうことが出来る人間だ。それで、3月14日には、出版社の校正の人と、著者である私が、次々に「ゲラ」になって上がっているものに、手を入れて約十時間で仕上げ(校了)をして、そのまま15日には、印刷屋に入れた。こういう週刊誌進行並の、本の作り方を出来るのは、私、副島隆彦だけだろう。内容は、それに先行する2ヶ月間、悩みに悩んでいるから、自信がある。私は、この時期に、それなりの苦悩と試練を超えている。
私は、それまで追い詰められていた。年が明けて、1月2月は、日本の株価が上がって、それで「景気回復」を囃(はや)す声が盛んになった。またぞろ、昔の大損で痛い目にあったことを忘れて、株式投機にのめり込む輩(やから)が出てきた。私の今度の本の帯(おび)には、「今の景気回復は本物か?」と、編集者が決め刷ってあった。それで私は、困った。アメリカ政府は、凶暴なネオコン戦略のままイラクを押さえつけて、そして、自爆テロ攻撃にもめげず、秋までには、オサマ・ビンラーディンを捕獲(生け捕り)して、帝国の強さを示す、ということをやるかもしれない。アメリカ国内の景気も「戦争刺激経済」(war economy ウォー・エコノミー)で、まだ全面的には崩れそうにない。
アメリカ国民は、民主党の対立候補に、ジョン・ケリーというどうしよもない人間(その理由は、会員専用ページに書く)を選んで、11月2日の本選挙では、とてもブッシュには勝てないように初めから仕組まれていた。そのことをアメリカで調べてきた。
だから、私は、次に出す本で、果たして自分の言論勝負に勝てるのか、でずっと苦しんでいた。私は、3月11日の深夜に、四谷麹町のニューオータニホテルの部屋で、原稿を書いている最中に遠くから何か強く伝わってくるものを感じた。神の啓示のようなものだろう。全身がふわっと浮き上がるような感じになった。
そして、翌日の12日に編集者が来て、「スペインで大きな列車爆破テロがあったようですよ」と教えてくれた。私は「そうなの」と受け流しただけけで反応しなかった。そのあと、午後に、再び、編集者が来て、「ニューヨークの株価が暴落しています。東京も同じく下げ始めましたね。先生の書いているこの本の通りになってきましたね」と言った。私は、この時、「そうか、やっぱり私の勝ちだ」と自分の勝利を確信した。
アメリカ帝国の一人勝ち、というわけには行かないのだ。このスペインのテロ事件で、ヨーロッパ諸国に広がった動揺と不安が、アメリカに跳(は)ね返って、それで、ニューヨークの金融財界人どもも不安になったようで、それで、「強力な景気回復の第二段階の始まり」と持て囃(はや)していたNYの連中が、真っ青になったようだ。
(転載貼り付け始め)
(1)マドリードで列車爆破テロ 180人以上が死亡
共同通信 2004年3月12日
【マドリード11日共同】マドリード中心部の国鉄主要駅アトーチャ駅など3つの駅で11日朝(日本時間同日夕)、通勤客で込み合う列車を標的にした同時爆破テロがあり、英BBCによると186人が死亡、約900人が負傷した。同省は北部バスク地方の分離独立を求める非合法組織「バスク祖国と自由」(ETA)が、14日投票の上下両院選挙直前の社会不安を狙ったテロと断定した。
スペインでは過去最大級のテロ。ETAの犯行であれば、これまでETAが引き起こしたテロで最悪の惨事となる。日本人犠牲者の情報はない。
爆弾はアトーチャ駅に到着した列車と、同駅に通じるマドリード郊外のエルポソ、サンタエウヘニア両駅のホームか列車に仕掛けられ、ほぼ同時刻に爆発、車両は大破した。
内務省によると、3つの駅で計10個の爆弾が爆発、ほかに治安当局が3個を処理した。使用された爆薬は、ETAが通常使用している種類と同一のものとみている。[ 共同通信 2004年3月12日0時51分更新]
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(2)スペイン総選挙、野党勝利 8年ぶり政権交代
共同通信 2004年3月15日
14日、スペイン総選挙で勝利し、マドリードの社会労働党本部で、支持者に手を振る同党のサパテロ書記長(中央)(AP=共同)
【マドリード15日共同】スペイン下院選挙(定数350)の投開票が14日行われ、イラクへの派兵に反対してきたサパテロ書記長率いる中道左派系の野党社会労働党が勝利した。同党は1996年以来、8年ぶりに保守系の国民党から政権の座を奪還、統一左翼などとの連立政権を樹立する見通しとなった。
好調な経済を背景に、アスナール首相の国民党の優位が伝えられていたが、11日にマドリードで起きた列車同時爆破テロで、国際テロ組織アルカイダによる犯行の可能性が浮上。テロ封じ込めに失敗したことへの批判に加え、テロがイラク戦争で米国に追随してきた政権への「報復」との見方が広がったことが逆風となった。
15日未明(日本時間同午前)の選管発表によると、開票率99・99%で、社会労働党が約43%を得票、164議席を獲得する見込み。国民党は同約38%で、148議席前後。一方、同時に行われた上院選挙(定数259)では国民党が過半数に迫った。投票率は約77%。
[ 共同通信 2004年3月15日14時13分更新]
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(3)スペイン イラク駐留軍の撤退を表明 次期首相
毎日新聞 2004年3月16日
【マドリード山科武司】スペインの総選挙で勝利し、次期首相に就任する社会労働党のロドリゲス・サパテロ書記長(43)は15日、イラクに駐留するスペイン軍部隊1300人を「国際状況に変化がない限り」イラクから引き揚げる意向を明らかにした。同党は選挙期間中、スペイン部隊の撤退を公約の一つに掲げており、それを追認した。同書記長は「スペインは伝統的な外交政策に戻る」とも述べ、米国寄りだった前アスナール政権から欧州寄りの外交に戻る姿勢を示した。
政権樹立まで数週間かかるとみられ、その間に社労党が方針を修正する可能性はある。しかし11日に発生した列車同時爆破テロ事件で国際テロ組織アルカイダなどイスラム過激派の関与が浮上し、米に追随したスペインへの報復との見方が広がる中での方針「転換」は、米ブッシュ政権への打撃となるとともに、自衛隊をイラクに派遣している日本など他の親米国にも影響を与えかねない。
下院第1党だが過半数に達しなかった社労党は、他党と個別に政策協議を行うことを表明した。サパテロ書記長は左派系の国内ラジオ放送局とのインタビューでこうした前提を指摘し、「首相就任までは何も決まらない」としながらも「イラク駐留のスペイン軍は6月末までに帰国するだろう。これは選挙公約であり、テロ事件によって変わるものではない」と語った。
社労党は選挙中、6月末までのスペイン軍駐留は容認したが、7月1日以降に国連がイラク復興に中心的役割を果たさない限り、部隊を撤退させると表明していた。
書記長はイラク戦争に言及し「多くの惨禍をもたらし、占領がそれに輪をかけた。スペインにも多くの結果をもたらした。一つが選挙結果で、もう一つがスペイン軍の撤退だ」と米英主導のイラク統治に一線を画する姿勢を示した。
同時に「ブッシュ大統領とブレア英首相は多くの過ちを犯した。虚偽の事実で物事を始めてはいけない。彼らは反省すべきだ」とも語り、米英首脳を厳しく指弾した。
また、今後のスペインの外交政策は「伝統的な枢軸に戻る」とも語り、米国中心の外交から欧州、中南米、地中海諸国を軸にした政策に戻る意向を示した。そのうえでこうした外交政策などの変化が「米国の大統領選にも影響するのではないか」と語った。[毎日新聞 2004年3月16日1時28分更新]
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。このようにして、「ヨーロッパの弱小の環(かん)」であるスペインに新しい政権が誕生して、新首相になる人物が、「1300人イラクに派遣している自国軍を、国連の強い関与が無いならば、撤退させる」と表明した。日本の自衛隊のイラク派遣部隊はどうなるのか。
スペインのアスナール前首相は、自分があまりに、ブッシュの忠犬ポチ公をやりすぎて、それで、自国民を200人も犠牲にしてしまったことを、誰に言われなくても痛感しているだろう。イギリスのトニー・ブレア首相は、“Bush‘s poodle”「ブッシュのプードル愛玩犬」と呼ばれて全ヨーロッパ人に蔑(さげす)まされている。ブレアも心臓の再発作で近く倒れるだろう。
アスナールという卑屈な政治家は、スペイン国民に全く人気が無かった。しかしスペインはアメリカにくっついてゆかなければならないという堅い信念で、首相をやってきた人物である。スペイン国民の大半は彼を嫌っているよ、とコントレーラス教授(前の東京外語大学スペイン語学科長)が私に教えてくれたのは、もう2年前の話だ。日本の小泉首相以下の、アメリカの忠犬ポチ公の指導者たちのこの知らせに接した時の驚愕(きょうがく)と、その後の苦渋(くじゅう)が偲(しの)ばれる。
私は、昨年11月に、フジテレビの「報道2001年」に出て、はっきりと言った筈だ。「日本が、アメリカの言い成りになって、アラブ、中東に自衛隊を送る必要は全くありません。イスラム教徒(12億人)を敵に回す必要は無い。日本は、自国をしっかり守ればいいのであって、・・・・外国にまで軍隊を送ったら、その国の人たちに嫌われるだけだ・・・」
「平和のための軍隊派遣」だとか、「イラクの復興支援の為の必要な国際協力だ」とか言いますが、相手の国にしてみれば、どういう気持ちになるか。 あなたの家に、勝手に他人が入り込んできて、「困っているあなたを助けてあげましょう」と言われたら、あなたはどういう気持ちになるか、考えてみればいい。「どうぞ、お引取り下さい。自分のことは自分でやります。(なんなら、お金=支援金だけ置いていってください)」と言うだろう。
他国に軍隊を派遣したら、自分の国にも軍隊を派遣されるのだ、ということがどうして分からないのだろうか。小泉以下、属国の指導者たちは、自分たちが、「帝国の軍事出動命令に従って、国際軍事“人足(にんそく)”活動をやらされているのだ」と腹の底から知っている。日本の手先メディア、言論人どもも死ぬほどこのことを知っている。しかしはっきりとは自覚したくない。自覚すると自分が惨(みじ)めになるからだ。
そして、彼らは、腹の底ではこう思っている。 「現地に派遣した自衛隊員の中から、10人や20人の死者が出ても仕方がない。自ら志願して行ったのだから、死ぬこともあるだろう」「殉職者、ひとり一億円の保険金(報奨金)を払う(実は、この倍ぐらいになるそうだ)と法律も改正したから、それで遺族への補償は万全だ」と考えていた。
ところが、それでは済まなくなった。イラク南部のサマワに派遣した日本軍の兵士たちだけが危ないのではない、日本もまた危ないのだ、ということに、スペインの3月11日の朝の通勤電車の爆破テロ事件で、ハッと国民全部が気づいたのだ。自衛隊員が死ぬのは仕事だからいいが、我々には関係ない、などということは無い、のである。
それで、一昨日の新幹線の中もビリビリしていた。ひっきりなしに警官やJR職員が巡回していた。新幹線は確かに狙い目である。効果抜群だ。それから、昨日は、東京の渋谷のあたりに警戒警報が出て、大騒ぎだったらしい。
私は、ここの会員専用ページに数ヶ月前に書いたはずだ。インドネシアのメガワティ首相が、日本訪問の時に、小泉首相に、「私の国のイスラム教過激派が、アメリカに追随してばかりのだらしない日本を断罪するために、東京でテロを起こす計画がある。その場所は、六本木ヒルズだ」と、言ったそうである。その様に書いた。
こういうことを、今私が、書くと、流言蜚語(りゅうげんひご)になるのかなあ。おそらく実質的に戒厳態勢に入っている警視庁が、私のこの文章に過敏に反応するかもしれない。ご自由にどうぞ。
日本国民は、いつものことで、シラーッとして音なしの構えだ。何か外交・安全保障に関わる重大なことがあると、日本国内は、決まって、この沈黙の白(しら)けた雰囲気に包まれる。自分たちではどうしようもないからだ。無力感にさいなまれる。新聞、テレビは自嘲気味になって、報道管制そのものをあざ笑う雰囲気になって、司会者たちの鼻や口元が微(かす)かに引きつったようになっている。「余計なことは言わないようにしてください」と言われるのだろう。
自分たちの運命を自分たちで決断して決められない人間と国家は、こういう時に卑屈になるしかない。偉そうなことは何も言えないのだ。
自衛隊員たちが死ぬのは仕方ないが、自分が死ぬのはいやだ、というのは、本当に卑劣な考えだ。好きでイラクに行く隊員たちは仕事だからいいが、自分たちまでイスラム教の過激派に狙われて、爆弾テロに合うのは御免(ごめん)だ、と考える人間は強欲な自己保身の人間だ。
そんなに、イスラム教の過激派のテロリストとの戦いが大切だと思うのなら、自分でイラクに行って戦えばいいではないか。「そんなに自衛隊を送りたいなら、まず、あなたが行け」というのは、暴論にように見えるが、本当に優れた考えだ。あなたが行け。
属国・日本の金持ちどもで、小泉を支持している人たちと言うのは、そういう自己利益ばかりの強欲人間たちだ。アメリカにしっかり(「べったり」ではなくて)付いていれば日本の繁栄は続く(代表発言者、岡崎久彦、おかざきひさひこ氏)」と言い続けて、それで、こうやって日本国内まで、案の定、厳戒態勢に巻き込まれた。
わざわざ敵に回す必要も無い人や国々を敵に回して、何がそんなに優れた考えなのだ。知恵者だと自分のことを信じられるのか。恥を知れ。この馬鹿指導者たちよ。日本の警察官10万人は、これからずっと秋ごろまで、休みなしの警戒・警護生活だろう。ご苦労様なことだ。
私の次の本である『やがてアメリカ発の大恐慌が襲いくる』は、だから、勝つだろう。経済評論家は、近未来の経済(景気)予測を的中させ続けることで、評価をあげる。私は、その道をまっしぐらに走っている。
(転載貼り付け始め)
(4)NY株 ダウ大幅続落、1万200ドル割れ
毎日新聞 2004年3月20日
19日のニューヨーク株式市場は大幅に続落、ダウ工業株30種平均株価の終値は前日終値比109.18ドル安の1万186.60ドルと3日ぶり1万200ドルを割り込んで取引を終えた。ハイテク銘柄中心の米店頭株市場ナスダック総合指数も同比21.97ポイント安の1940.47で終えた。
[毎日新聞 2004年3月20日7時26分更新]
(5)NY株、1万200ドル割れ テロ懸念で利益確定売り
共同通信 2004年3月20日
【ニューヨーク19日共同】19日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、新たなテロへの懸念などを背景に大幅続落し、前日終値比109・18ドル安の1万0186・60ドルと、3日ぶりに1万0200ドルを割り込んで取引を終えた。ハイテク株主体のナスダック総合指数も21・97ポイント安の1940・47と大幅続落した。
週末を控え、利益確定売りが朝方から先行。パキスタン軍が包囲していると伝えられた国際テロ組織アルカイダ最高幹部の動向に市場の関心が集まっていたが、新たな情報がなく、失望感から引けにかけて下げ幅が拡大した。
[共同通信 2004年3月20日8時14分更新]
(6)ダウ大幅続落、1万186・60ドル
読売新聞 2004年3月20日
【ニューヨーク=小山守生】19日のニューヨーク株式市場は、当面の利益を確定させるための売りが膨らみ、続落した。
ダウ平均株価(工業株30種)は前日比109・18ドル安の1万186・60ドルと大幅下落し、3日ぶりに1万200ドルを割り込んだ。ハイテク株主体のナスダック店頭市場の総合指数は同21・97ポイント安の1940・47で取引を終えた。[読売新聞 2004年3月20日7時19分更新]
(7)東京マーケット・サマリー(19日)
レートは終値(前日比または前週末比)、安値─高値
外為市場 17時現在
ドル/円 106.80/82円 106.65円─107.32円
ユーロ/ドル 1.2376/79ドル 1.2371ドル─1.2408ドル
午後5時過ぎのドル/円は、前日NY終値と比べてほぼ横ばいの106円後半で取引さ れている。市場関係者によると、夕方の市場では、台湾総統が負傷し病院に運ばれたこと を受けて台湾ドルが一時売られ、ドル/円も一時107.32円まで連れ高した。その後 は、海外勢がユーロ/円を売る動きを活発化させたため、ドル/円も反落し、106円後 半まで下落幅を拡大している。
きょうのドル/円は、短期筋のポジション調整を背景に、106円後半から107円前 半まで買い戻される展開になった。ユーロ/円も、日中は短期筋の買い戻しが優勢で、前 日海外安値の130円後半から2円以上上昇した。ただ、あすがイラク戦争開始から1年 目にあたるため、市場ではテロへの警戒から週末前の積極的な取引は見送られた。
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株式市場
日経平均 11,418.51円(65.77円安)
11,364.36円─11487.73円 出来高 13億7018万株
東京株式市場は反落。高値警戒感から利益確定売りが先行した。前日の米国株式市場が 軟調だったことに加え、為替相場が円高に振れたことも見送り材料になった。銀行、ゼネ コンの直近上昇銘柄が売られたものの、値がさハイテク株や、食品、薬品などの出遅れ銘 柄に買いが入り、日経平均は底堅さを見せた。週末要因から手控えムードが強く、東証1 部の出来高は13億7018万株と、前日に比べて減少した。
(8) アル・カーイダのザワヒリ副官を包囲…パキスタン軍
読売新聞 2004年3月19日
【ワシントン=菱沼隆雄】米CNNテレビなど米メディアは18日、パキスタンの軍・情報筋の話として、同国軍がアフガニスタンとの国境付近で、国際テロ組織アル・カーイダのナンバー2であるザワヒリ副官を包囲し、激しい戦闘が展開されていると一斉に伝えた。 パキスタンのムシャラフ大統領も同日、CNNテレビとのインタビューで、「価値ある標的がそこにいるが、誰だかは言えない」と述べるとともに、ヘリコプターなどを投入した大規模な拘束作戦が進行中であることを認めた。
CNNテレビによると、ザワヒリ副官は約200人のアル・カーイダメンバーとともにパキスタン軍に応戦している。行動をともにすることが多いウサマ・ビンラーディンがいるかどうかは、確認されていないという。パキスタン政府は今週初め、南部のワジリスタン地区に外国人テロリストが潜んでいるとの情報を入手。現地の部族側に引き渡しを求めたが拒否されたため、拘束作戦に踏み切った。米側もアフガン側に部隊を派遣し、国境を固めている。
[読売新聞 2004年3月19日12時28分更新]
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。アル・カイーダ始めイスラム教の過激派の国際的な連携組織も、パキスタンの北方の自分のたちの本山を攻められている。本山(最高司令部)を攻められれば、反撃として、敵の本山を狙うだろう。それはニューヨークとワシントンDCである。だから、日本からの旅行客のニューヨーク行きがものすごく減っている。飛行機でアメリカ国内を流行して回ると良く分かる。
アメリカの飛行場では、国内便でも、持ち物検査と身体検査の列がずっと続く。私も乗り降りの度に何度と無く経験したが、ズボンのベルトまではずし、靴を脱ぎ(靴底にプラスティック爆弾を仕込む可能性があるからだそうだ)、ホールドアップしながら、赤外線の金属探知機のゲートの前を通る。ビービーなれば犯罪容疑者のように、みっともない姿のまま身体検査をされる。よくもまあ、個人主義と自尊心を教え込まれたアメリカ人たちがこういう屈辱に耐えられるものだな、と感心した。
チャルマーズ・ジョンソン博士の、この2月の新刊本の書名『帝国(であること)の諸悲しみ』 “The Sorrows of Empire ,2004, Chalmers Johnson Metropolitan Books “ 「ザ・ソロウズ・オブ・エンパイア」 そのものだ。
この本は、文藝春秋から翻訳が出ることになっていると博士が言った。私は、当然ながら、「あの出版社は、日本で一流を気取っているくせに、グローバリストの手先ですから、先生を騙して、自分たちの正体を目くらましにして、結果的に、先生の優れた思想が日本国内に広まらないように仕組みますから、気をつけてください」と、私は言った。言ったに決まっているよな。
なあ、文春のS君よ。君が全部、仕組んでいるのだろ。あとで、君宛てにもらって置いた、博士のオートグラフ(自署)入りの本を持参しますから宜(よろ)しくね。その時に、私はビリビリと釘をさしますから、覚悟しておいてください。チャルマーズ・ジョンソンに、日本側の出版・言論界の本当の裏側のことを、沢山話しておきました。「ああ、やっぱりそういうことだったのですか。それで、私の本が、ドイツやフランスではよく売れるのに(例、『ブローバック』)日本ではさっぱり売れないのですね。やっぱりそういうことでしたか」と 博士が言った。
その他、まだ書かないことが沢山ある。
文藝春秋の馬鹿野郎は、またぞろ、以下のような、こういう愚かなことをやっている。そんなに、自分たちが、アメリカの謀略に加担して葬り去った田中角栄(たなかかくえい)とその娘・真紀子(まきこ)と、更には、その娘のことまでが、そんなに憎いか。
自分たちの血塗られたその手が、「正義の言論、公平な報道」を気取れば気取るほど気になるだろう。さすがに日本の鈍感な保守層の読者たちでも、少しはピンと来て、「文春は、狂っているなあ。どうして、こんなことまでするのかなあ」と言っている。
(転載貼り付け始め)
(10)文春への出版禁止は妥当、異議退ける…東京地裁
読売新聞 2004年3月20日
元外相・田中真紀子衆院議員の長女の私生活に関する記事を掲載した「週刊文春」の出版禁止を命じた東京地裁の仮処分決定について、同地裁は19日、発行元の文芸春秋が申し立てた異議を退け、出版禁止命令を認可する決定をした。
大橋寛明裁判長は、「政治家の親族であることを前提とした活動をしていない純然たる私人の私的な事柄を、著名な全国誌で暴露すれば重大な精神的衝撃を与える恐れがある」と指摘した。
当初の裁判官とは別の裁判官3人が合議の結果、出版禁止命令を支持したことは、「プライバシー侵害」と「表現の自由」を巡る今後の司法判断に影響を与えそうだ。文春側は東京高裁に抗告する方針。
決定は、被害の程度が報道価値を上回る時だけ、例外的に出版の事前差し止めが認められるとした「北方ジャーナル事件」の最高裁判決(1986年)などに照らし、検討。同事件が名誉棄損問題だったのと異なり、今回はプライバシー侵害が問題となった点について、「プライバシー保護は他の方法で救済できない面があり、名誉の保護より一層、事前差し止めの必要が高い」と指摘した。
また、短期間で販売が終了する週刊誌の特性にも触れ、「事前差し止め以外に救済方法がない」とし、単行本などに比べ、雑誌の場合は事前差し止めの必要性が高いとの判断を示した。
文春側が「長女が将来政治家になる可能性がある」として記事の公共性・公益性を主張した点については「政治家の家系でも、政治と無縁の一生を終える場合も少なくない」と否定し、プライバシー侵害を認定。出版禁止を妥当と結論づけた。
一方、同地裁は、長女側が仮処分決定違反を理由に、文春側に制裁金を支払わせるよう求めた申し立てについて、文春側の決定違反は認めなかったが、文春側が今後、残った3万部を販売した場合には、1日137万円の制裁金を支払わせる、とした。[読売新聞 2004年3月20日1時53分更新]
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。これでは、やはり文春の負けだな。話題になったから、72万部も売りきって結果的に儲かった、とは言っても、自分たちのやったことに正当性が無い、と分かって必死で居直っているのだろう。どんどん惨めで、品の無い出版社に落ちぶれている。そのことに自覚が無いのだろう。
無自覚な「日本版ネオコン(追随)言論誌」をやってきた『諸君』も、そろそろ、分が悪くなったということで、チャルマーズ・ジョンソンを利用して、そろりそろりと、態度を変えて、それで「アメリカのやり方の行過ぎた部分については、批判しなければいけない」などど、近く変節するはずである。こういうことが私には手に取るように透けて、先読みできる。
グローバリストの手先を買って出て、さんざん日本の国民言論をおかしくしたのは、お前たちではないか。愛国者(民族主義者)を気取って、その実、アメリカのポチ公をやり続けた言論責任を取ってもらおう。これは天罰である。あなたたちは、国民扇動だけでなく謀略言論にまで手を染めているのだぞ。これまで書いてきたとおり、私は絶対に許さないからな。撃滅するまで闘い抜いてやる。
それから、文春本誌の飯窪(いいくぼ)よ。よーく覚えて置けよ。君が私にたいして取った態度その他の、一切の責任をそのうち取らせる。(私が、なぜこのように感情的になるのか、その理由は、おいおい証拠文書と共に公開してゆきます。)
(転載貼り付け始め)
● 5日続伸=NY金
時事通信 2004年3月20日
【ニューヨーク19日時事】週末19日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、ワシントンでの爆弾脅迫や台湾総統銃撃事件などを受けて「安全への逃避」の買いが活発となり、中心限月4月きりは1オンス=412.70ドルと、前日終値(411.30ドル)比1.40ドル高で終了した。先週のスペインの列車爆破テロ事件以来、新たなテロ懸念が強まる中、5日続伸となった。 [時事通信 2004年3月20日7時1分更新]
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。為替や金利の動きについては、今度の本に書いたので、ここではもう書きません。
私は、今度の本(さ来週発売)の本で、実は、「コンドラチェフの波」という景気循環論(エコノミック・サイクル)の大理論を使って、大きな事実を説明した。経済学の碩学ジョゼフ・シュンペーターが研究した「コンドラチェフの景気の波(=波動)」に従えば、これは、60年周期の波であり、アメリカの景気は、2000年3月のIT(アイティ、情報通信革命)のバブルが崩壊する前後をピーク(頂点)にして、そこから下降線を描いている。だから、この60年周期の経済(景気)の波に逆らって、無理やり、人為と政策で、景気を上向かせるのは、無理なのだ。人間が人為と作為で、それをやっても、どうせ壊れるのだ、ということを次の本で力説した。
これ以上は、今日は書かない。後日、この本の宣伝を兼ねて、このことを書きます。私たちの「学問道場」の会員の皆さんも、『預金封鎖』を買って読まなくても、ここのサイトを読んでいれば済んでしまう、などど横着(おうちゃく)な考えを持たずに、次の本は買ってしっかり読んでください。「副島隆彦も、もうつまらなくなったなあ。昔の迫力がなくなったなあ」などど、この私が、諸君に、軽口(かるぐち)をたたかせるか、どうか、私の筆力と勝負しょうではないか。
私は、まだまだ現役の50歳だ。70歳の爺(じじい)ではない。どんなやつでも即座に投げ飛ばすだけの気力と気迫と頭脳を持っています。
それで、最後に何を書きたかった、と言うと、やっぱり書きたいことがひとつある。どうしても書きたいことがひとつある。私は、このことを書きたくて、この2週間イライラしていたのだ。次の本の中にも少しだけ書いた。今度の私のアメリカ調査旅行の最大の成果だ。
このことに比べれば、目下の米大統領選挙の分析 などつまらない仕事だ。私は、あちこちの、評論家や新聞記者あがりや、「アメリカ研究専攻」の日本人馬鹿学者たちが、向うの新聞記事、テレビ報道から適当に盗んで、「この候補者が、どうした、ああした、この人は、どういう人物で・・・」というような下(くだ)らない事には、本当は、全く興味が無い。くだらない。
なぜか。それは、ブッシュがどうせ仕組まれて、やらせで、11月2日には、よっぽどのことが無ければ再選(第二期目の、4年間のはじまり)されるだろうが、そういうアメリカにもある八百長(やおちょう)、目くらまし政治のことを、あれこれ書くことさえ興味がない。
私は、それよりも、ブッシュの馬鹿本人(見るからにお猿並)を操(あやつ)り、それから、9.11事件のような壮大な仕掛けや、謀略までをやってのける人間たちの、その頂点に居る人物のことしか気にならないのだ。
本当にそうなのだ。アメリカ合衆国だけでなく、世界を実質的に支配している、“真の世界皇帝”である、デイヴィッド・ロックフェラー(89歳)の動向しか、興味は無いのだ。なぜなら、この人物が、大きくは裏からあれこれ指図して、世界を管理し、戦争もやらせ、作為的に各国の民衆を興奮状態において、その壮大なる「パンとサーカス」( bread and circus ブレッド・アンド・サーカス)で巨大な 人騙(だま)し をやっている、この構造そのものにしか、私は興味が無い。
私は本当の大きなことにしか興味が無い。ブッシュごときの人間は、ワルのチェーニー副大統領とか、ポール・ボルカー前FRB議長(前三極会議議長でもある)のような、ロックフェラー財閥の大番頭クラスの人間(70歳代)が「次はこうやりなさい」と間接的にあやつればいいのである。この70歳代の自分の家来(忠臣)でない者は、デイヴッド・ロックフェラーと直接、口をきくこともできないだろう。ブッシュなんか、おの親父ブッシュを含めて、デイヴッド・ロックフェラーから見たら、雛(ひよこ)でしかない。こういう構図自体を、どうして、誰もはっきり書かないのだ。
アメリカの左翼や、反体制派の連中でも、チェーニー、ポール・ボルカー、サンフォード・ワイルまでは、実名名指しでたたくが、ところが、その総帥のデイヴィッド・ロックフェラーその人のことになると、尻込みして書かない。私は、このことが気にいらないのだ。何がそんなに恐ろしいのだ。
ちなみに、ポール・ボルカーという、この人物が、日本管理・指導の最高責任者である。アーミテージだろうが、マイク・グリーンだろうか、ケント・カルダーだろうが、エド・リンカーンだろうか、アメリカの公職にあった日本研究人材は、みんなこの ボルカーの子分で、日本管理対策班なのだ。アーミテージが真紀子いじめの責任者で、その日本側も外務省系のスポークスマンが、岡崎久彦である。
竹中平蔵金融大臣も、以前親分だったグレン・ハバードCEA議長の首が切られたあとは、直接、ボルカーに、ロバート・フェルドマンの通訳で従っている。新生銀行=旧長銀の管理を任されている八城(やしろ)政基(まさもと)社長=旧エッソ・エクソン・スタンダード石油の日本代表=シティバンク在日代表や、クリストファー・フラワーズ(こいつが、2月に上場した直後の、新生銀行の自分の持ち株を売って、10億ドル=一千億円儲かった、と報じられた)や、ティモシー・コリンズらも、全部、日本関係は、このポール・ボルカーの子分だ。日本の実力者政治家たち(派閥のトップの連中)も、このボルカーの前に出たら、へこへこしているだろう。日本管理も、こういうピラミッド構造になっている。
それでだ。私は、今度のアメリカ行きで、この真の世界皇帝デイヴィッド・ロックフェラー(89歳)の後継者、跡継ぎは誰だろうかを、調べたのだ。
そしたら、現在、ウエスト・ヴァージニア州選出の民主党の上院議員である、ジェイ・ロックフェラー Jay Rockefeller (67歳)であった。やはりそうだったか、といことです。彼は、次の上院議員選挙(大統領選挙と同時にうやる)には出ないで、ニューヨークに移り住む準備をしている。
私の主著である『覇権アメ』(講談社プラスアルファ文庫)のP.259 あたりに彼のことを書いている。このJay の、正式名は、John Davidson Rockefeller W 「ジョン・デイヴッドソン・ロックフェラー 四世」である。創始者のひ孫で、ロックフェラー家の正統の嫡男(ちゃくなん)で四世である。
このジェイは、この写真から分かる通り、若いころ日本の東京の三鷹にある、ICU(アイ・シー・ユー 国際基督教大学)の大学院に来て卒業している。この若いころの写真の中の、日本語で日本の憲法典の人権編のあたりを、おかしな日本語の文章で、奇妙な文を、黒板に書いている。こういうことをやりに来るのだ。
だから、「Jay は、日本通だ。日本のことを良く知っている。日本人の友達がたくさんいる」 ということではない。そうではなくて、「日本は、彼のものだ」ということなのだ。ロックフェラー家にしてみれば、東洋のはずれの、日本は、我が家の財産だ、ということだ。私たち日本人も彼の持ち物なのだ。と、考えれば、江戸時代の領主様と、貴族の領地、という考えがピタリと私たちにも分かるでしょう。そういうことなのです。
自分の叔父である、デイヴィッドが、もうすぐ死ぬことははっきりしている。その後継者に就任して、このジェイが、ニューヨークの金融・石油財閥の総帥になる。そして次の世界皇帝の座に着くことが、最近、決まったのだ。
この人物の写真をよーく見て、私たちは、「そうなのか。この人が私たちの皇帝なのか。国王は天皇陛下だけど」とまじまじと見てください。私のこの考えに正面から反論がある人は、根拠をあげて、私に書いてきてください。「なぜ、そんなことを書くのですか。根拠を示してください」という人には、「日本国王が天皇だということは認めるのですか。属国群の王様のひとりですという考え方ぐらいは、認めるのですか」とまず、私の方から、聞いておきます。
そうすると、デイヴィッド・ロックフェラーが死んだら、ジェイが跡を継ぐから、そうしたら、小沢一郎と、ジェイは仲がいいから、・・・ということは、やがて日本に民主党政権が出来る、ということだ。その時のために、既に、あのワル(悪)の榊原英資(さかきばらえいすけ)が、民主党政権の財務大臣になることが、「ネクスト・キャビネット」で決まっている。ああ、憂鬱な話である。
私は、幻想から自由になりたい。脱幻想だ。イコノクラスト( iconoclast 偶像破壊、icon イコン、アイコンを壊すこと )も徹底してやる。みんなが、予(あらかじ)め大きく囚(とら)われていることから、私はまず大きく自由である。私がまず、誰よりも早く、あらゆる種類の共同幻想( collective illusion コレクティヴ・イリュージョン)から自由になる。そして、私は、我が家のニャンコ(名前は、ウール ー hureux といいます。フランス語で、「幸せな」 と言う意味らしい。うちの奥さんが付けました)とようやく対等になりたいのである。人間が、犬、猫よりも賢いなどど馬鹿な考えを私は持ちません。
副島隆彦 拝
2004/03/20(Sat) No.01
http://soejima.to/boyaki/diary.cgi