現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ34 > 448.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
出席番号0番。1年4カ月前に交通事故で亡くなった少女が、かつての級友とともに学び舎(や)を巣立った。19日、水戸市立石川小(同市石川、小沢三枝校長)で行われた卒業式。亡き子に代わって卒業証書を受け取った両親は「私たちの心の中でずっと5年生のままだった娘が、この日を迎えることが出来た」。事故後、止まったままだった両親の時間も動き始めた。
午前9時、石川小の体育館で卒業式が始まった。卒業生の座る席に、ぽっかり空いた椅子があった。6年1組出席番号0番。水戸市の会社員、大野隆義さん(39)の長女、睦実さんのために用意された席だ。
睦実さんは、小学5年生だった02年11月25日午前7時45分、妹や友達と登校中に、左折してきた大型ダンプカーの左前輪に巻き込まれ、命を落とした。青信号の横断歩道を歩行中で、加害者の建材業者(36)には昨年3月、懲役3年の実刑が下った。
「軽すぎる」判決に納得がいかず、最愛の娘を亡くした現実を受け入れることができなかった。心の空洞を埋めるため、両親は学校側に訴えた。「睦実を6年生に進級させてほしい」。思いは通じ、出席番号0と机が用意された。机上には、クラスメートが交代で用意する花が絶えることがなかった。
そして卒業式。すでに在校生名簿から削除されている睦実さんの証書には、学校印、校長印が押されていない。小沢校長は「正式に卒業を認めることはできないが、学校としてどこまでできるか考えた末の判断」と言う。卒業生全員に証書が手渡された後、「大野睦実さん」と呼ばれた。「はい」と大きな返事をする睦実さんの母・玲子さん(43)。笑顔で、「おめでとう」と祝福する小沢校長。会場は拍手に包まれた。【三木幸治】(毎日新聞)
[3月19日10時57分更新]
コメント:ちょっとホロッときました。