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【モスクワ=五十嵐弘一】今年1月に就任したグルジアのサアカシビリ新大統領が11日、同国の新外相に、祖先がグルジア人で現在はフランスのグルジア駐在大使であるサロメ・ジュラビシビリ大使(51)を任命すると発表した。
他国の大使を引き抜く異例の人事で、まもなくグルジア市民権を付与し、同大使は仏との二重国籍となる。シラク仏大統領から了承は取り付けたという。
同大使は米、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)での勤務経験がある女性の職業外交官で、仏語のほか、グルジア語、ロシア語を話すという。19世紀のグルジア作家、ニコ・ニコラゼの子孫で、両親は20世紀前半、旧ソ連成立後、グルジアからフランスへ移住した。
サアカシビリ大統領は記者会見で、「外交史ではあまり例がないかも知れないが、国際的な名声を持つ外交官だ」と語った。
(2004/3/12/10:25 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040312i203.htm