現在地 HOME > 掲示板 > Ψ空耳の丘Ψ34 > 230.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
2004.03.07
Web posted at: 12:35 JST
- CNN
(CNN) 恐竜が絶滅した原因として有力視されている「いん石衝突」説に、米国の学者が異論を唱えている。いん石の落下地点とされるメキシコ・ユカタン半島の巨大クレーターなどを調べた結果、いん石は恐竜絶滅より約30万年も前に落ちていたことが分かったという。
米プリンストン大の古生物学者ケラー教授らは過去10年間にわたり、巨大クレーター周辺の地層分布や原生生物の化石を手がかりに、当時の環境を調べてきた。
ここには、地球上では珍しい「イリジウム」という物質が多く含まれる層がある。いん石が衝突したことを示す証拠とされ、衝突時期はこれまで白亜紀と第三紀の間の約6500万年前とされてきた。恐竜はちょうどこの年代に絶滅したと考えられるため、「衝突が急激な気候変動を引き起こし、恐竜絶滅につながった」という説が、80年代以降広く支持されてきた。
ところがケラー教授らによると、いん石が落ちたのはもっと古い時代だった。さらに、クレーターの規模もこれまで考えられていたより小さいことが判明したという。成果は米科学アカデミー紀要の最新号で発表されている。
恐竜絶滅は1つの巨大いん石によって起きたのではなく、火山活動による温室効果や複数のいん石落下など、長期間にわたりさまざまな現象が積み重なった結果――というのが、同教授の立場だ。「シンプルで美しい定説を脅かす者として、非難されることも多い」と語りながらも、「自分の方向が正しいとの確信はある」と胸を張る。恐竜に何が起きたのか、確かめることは永遠に不可能かもしれない。だが同教授らの成果は、地球温暖化やいん石の危険性など、現代人のテーマを研究する上でも重要なヒントとなりそうだ。
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200403070002.html