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この問題を民主党はただ傍観しているように見える。丁度、三年前の参院選で鳩山が小泉に擦り寄り、自民党を大勝させたのを想い出す。菅も鳩山の真似をする積もりではないかと心配になる。
このまま民主党が傍観しているなら、小泉が好きなようにこの問題を参院選に使うことになるだろう。北朝鮮は「カネ」だけが目当てなのだから、小泉が裏金を先方の言う通りに出せば直ぐにでも問題は解決する。だが、裏金といってもそれは公金であり、税金であることは自明の理だ。
だから、小泉がこの問題を好きなようさせない為に、民主党は積極的に動くべきではないか。外交権がないからなどと、凹んでいる場合ではない。中国の力を借りるべきだ。中国の力を借りると廻りから攻撃されるのではないかなどと心配する必要はない。小泉は何かと言えばアメリカの力を借りると散々言っているのだから。
中国から金正日に圧力を掛けさせて、家族解放の約束を取りつけて貰い、小泉の政敵である田中真紀子をピョンヤンに派遣する。これであれば、小泉に何度もメンツを潰されている中国当局も納得して積極的に動いてくれるだろう。小泉失脚は中国も望む所だろう。
一方ブッシュにすれば、まさに「小泉の代わりはいない」のだ。ヤツほどブッシュに忠義立てをして貢いでくれる、他の人物は日本にはいない。だから、真紀子が家族を受け取ってピョンヤンから北京への列車に乗るまでは秘匿しなければならない。ブッシュがどんな妨害工作をするか判らないのだ。
家族を引き連れて、真紀子が北京に戻れば、小泉・川口・安倍・福田などはその様子を青ざめて見守るしかないだろう。問題の曽我ひとみさんの夫であるジェンキンス氏だが、途中で持病が悪化したと言うことで上海の病院にでも入院してもらえばよい。娘さんはそれに付き添ってみんなと一緒に帰れないと言うことでいいだろう。
真紀子が成田に残りの家族を引き連れて到着すれば、後はいつものマスコミのドンチャン騒ぎが始まる。もちろん、小泉政府がいちゃもん着けられる筈はないから、彼等は唯々青ざめた顔をして、これらを見守るだけしか出来ない。一方、曽我ひとみさんは入れ替わる様に上海に飛ぶことになる。
彼女にもマスコミが着いて廻ることになる。国内のドンチャン騒ぎも三週間もすれば、熱も醒めて来るだろうから、その頃を見計らって曽我さんが夫の容態が安定したのでと娘二人を連れて戻れば、又もマスコミのドンチャン騒ぎが始まる。結局1ヶ月以上に渡って、家族はマスコミの主役を務めることになる。
こうすれば、夏の参院選まで幾らもないのだから、小泉の出番を完全に封じ込める。小泉がこの問題以外でポイント稼げる材料は持ち合わせてない。むろん、イラク派遣の自衛隊などで被害が出たり、国内でテロが起きたりすれば、小泉の決定的な失策ということになる。
以上は私が勝手に描いたシナリオだが。民主党殿、手をこまねいていないで拉致被害者家族問題で、小泉を完全封じ込める施策を積極的に取られたらいかがかな。それが出来なければ、鳩山民主党の二の舞を演じることになるだろう。それでは民主党政権の夢は遠のくばかりだ。
http://homepage1.nifty.com/kikugawa_koubo/index.htm