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アリスティド氏、ハイチ政変は米主導クーデターと非難
2004.03.02 Web posted at: 11:17 JST
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200403020002.html
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(CNN) 反政府勢力の武装蜂起をきっかけに首都が無政府状態と化した中でハイチを出国したアリスティド前大統領は1日、米国に出国するよう強要されたとCNNに語り、ハイチ政変は米国が仕組んだクーデターだと非難した。米下院議員からも「米国に拉致されたとアリスティド氏は話している」との批判があがっているが、パウエル国務長官やホワイトハウスはこれを真っ向から否定している。
中央アフリカの首都バンギに到着したアリスティド氏はCNNに対し、「流血を避けたいなら、出国したほうがいい」と米国に強要されたと話した。
アリスティド氏と親交のあった米民主党の下院議員2人も、アリスティド氏や夫人などから、前大統領が米国に亡命を強制させられた様子を聞かされたと発言している。
ウォーターズ下院議員(カリフォルニア州選出)はアリスティド氏から聞いた話として、在ハイチ米大使館の幹部が同氏を訪れ、出国しなければ「大統領自身は殺され、多くのハイチ人も殺されてしまう」ので、「今すぐ行かなくてはならない」と出国を強要したという経緯を明らかにしている。同議員はその上で、「アリスティド氏は、クーデターだったと見ている。私自身は、あの反政府勢力とやらを動かしているのは本当は誰なのかと疑問を抱いている」と述べ、「米国務省が怪しい」との見方を示した。
ランゲル下院議員(ニューヨーク州選出)もCNNに対し、アリスティド氏が「自分は拉致され、辞任への圧力をかけられ、米国ともほかの国とも交渉する余地がなかった。身の安全を懸念している」と語っていたと話した。
こうした指摘に対して、パウエル国務長官は「拉致などではない。われわれは(アリスティド氏を)無理矢理、飛行機に乗せたりしていない。彼は自ら飛行機に乗り込んだ。これが真実だ」と述べ、アリスティド氏が自らの警備担当十数人に守られて出国したと強調。
パウエル長官によると、アリスティド氏は28日夜にフォーリー米国大使へ電話をかけ、進退について助言を求め、辞任が最善策だと自ら判断したという。
「(アリスティド氏は)最終決断する前にまず夫人と話し合い、そして再びわれわれに、辞任の意向を伝えてきた。自分の警備担当者の助言に従ってのことだと言っていた。(アリスティド氏の)決意を受けて、米国は出国のてはずを整えた。彼は辞任の手紙を書き、飛行機をチャーターし、出国したのだ」とパウエル長官は説明した。長官によると、アリスティド氏が亡命先として一番に希望した国が受け入れを拒否したため、「代わりの行き先を決めるため、1時間半かけてあれこれ交渉した」という。
アリスティド氏が到着した中央アフリカのムバイエ通信相もCNNに対し、同氏が拉致された事実は全くないと否定。同通信相は、米仏政府だけでなくアリスティド氏自身が中央アフリカ当局に着陸許可を要請してきたと話している。
アリスティド氏は、中央アフリカ政府の閣僚と今後の去就について協議しているとされる。