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(回答先: Re: 質問です:どれが「鋭利な刃物による傷」でしょうか? 投稿者 救国の草莽の志士 日時 2004 年 3 月 01 日 13:28:46)
丁寧な御回答をいただき、誠にありがとうございます。
>ご質問の件ですが、「鋭利な刃物による切り傷」といったのは、正確ではありません
>ので、「先の尖がった鋭利な刃物状のようなものによって突かれた刺し傷」というの
>が、私の私見です。
私も法医学の専門家ではありません。
法医学の教科書が手元にありませんので、ちょっとネットで検索してみたところ、簡略に要点をまとめたノートがありました。
まず、「銃創」についてです。
http://forensic.iwate-med.ac.jp/lectures/notes6.html#gsw
ここの記載をもとに、奥参事官の左側胸部の創(http://great.mailux.com/file_view.php?id=UP3FCB34F87A038)を再度確認してみます。
・辺縁に黒ずんだ部分(表皮剥離)を伴った射入口と思われる創が認められます。
・さらに、その周囲には、「powder tattooing(火薬輪:stippling)」と思われる、赤褐色の部位が認められます。
以上の所見から、「銃創」(さらに詳しくいえば「intermediate-range wounds」)とするのが無難ではないでしょうか?
つまり、記事の見出し通りでいいのではないでしょうか。
下記URLは、「損傷総論」についてです。
http://forensic.iwate-med.ac.jp/lectures/notes5.html#stab
救国の草莽の志士様のおっしゃりたいのは、写真の創は、「2.刺創」の段にある「有尖無刀器」によるものではなか、ということですね。
せっかく詳しく考察していただきましたが、銃創と見るほうが説得力がありませんか?
ところで、話しは変わりますが・・・
>定説では、銃弾が左側面の軽防弾装備の後部ドアの外部から、撃ちこまれたことに
>なっています。しかし、もしこれが銃痕であったのならば、この傷口が射入口となる>のでしょうが、弾丸の飛ぶ方向から、身体の中心部に向かって皮膚とは直角の方向に>撃ちこまれた筈ですね。しかしこの傷口から、この写真では南東の方向に直線で突い>た赤い傷跡は、何なのでしょうか?
私も、今回の左側胸部の創が、下方から上方に向かっていて、若干不自然かな?と思いました。しかし、これも、車内で、伏せていればあのような方向の傷ができるのかもしれませんので、説明しようと思えば、できなくもないですね。
上野正彦氏について詳しくお教えいただき、どうもありがとうございました。
元東京都監察医務院長といえば専門家ですし、著書もたくさん著されていて、確かに有名な方のようですね。
救国の草莽の志士様のおっしゃる上野氏のコメントの存在を疑うわけではありませんが、その上野氏の言う「刺創」が、本当にあの左側胸部の創傷なのでしょうか?
提供された写真では、陰になって見えない部分もあり、そこに刺創がある可能性も考えられるかと思います。