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米兵発砲でイラク人死傷 余波で番匠一佐の訪問中止
米兵による発砲事件の後、路上で「ノー・ブッシュ!」と叫ぶ市民=2月29日、イラク・ルメイサ市内(共同)
【サマワ29日共同】二十九日午前十時(日本時間同日午後四時)ごろ、陸上自衛隊が派遣されているイラク・サマワ市に隣接するルメイサ市の国道上で、移動中の車列から米兵がイラク人に向け発砲、二人が死傷した。
派遣部隊のトップ番匠幸一郎一佐はこの日、ルメイサ市評議会を表敬訪問する予定だったが、事件で道路が一時封鎖されたため、取りやめになった。
米兵による交通事故や発砲は、発生のたびに米軍への住民感情を悪化させている。番匠一佐はサマワ入り後初めての近郊訪問で複雑な現地事情を見せつけられた形となった。
ルメイサ市の地元警察などによると、現場はバグダッドと南部バスラを結ぶ主要幹線道。バスラを経てクウェートに向かう車列に対して民間人のトラックが接近した。米兵はこれを制止しようとしたが応じなかったため、トラックの運転席に向けて発砲、一人が死亡、一人が重体だという。
現場は米軍やオランダ軍警察が上下線とも封鎖し、事故後約一時間半にわたり幅数十メートルの広い道路がトラックや乗用車で埋まった。
足止めされたドライバーらは路上に出て「ノー・ブッシュ」と繰り返し、米軍への反感をアピールした。
(了) 02/29
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2004/iraq4/news/0229-743.html
イラク:
米兵発砲、住民2人死傷 反米デモ発生
【ルメイサ(イラク南部)藤生竹志】イラク南部ルメイサの幹線道路で29日午前(日本時間同日午後)、米兵が住民に発砲し、死傷者が出た。これをきっかけに反米デモが発生し、道路が封鎖された。この影響で、サマワから北約40キロにあるルメイサ市の評議会を表敬訪問に向かっていた陸上自衛隊の第1次イラク復興支援群長、番匠(ばんしょう)幸一郎1佐(46)らは急きょ、訪問を取りやめた。
現場はサマワとルメイサを結ぶ8号線上。目撃したという男性によると、米軍車両を追い越そうとしたトラックが停止命令に従わなかったため米兵が発砲した。サマワ総合病院の医師によると、男性1人が死亡、別の男性1人が重傷で、手術を受けるという。
デモには大渋滞で身動きが取れなくなった車の運転手や住民らが参加。若者らが「ダウン、ダウン、ブッシュ(米大統領)!」と叫び、こぶしを振り上げたり、警戒に当たっていたオランダ軍の車両をたたいたりした。若者の1人は「米国はくそったれだ」と怒りをぶつけた。
イラクの他の地域に比べて「比較的、治安は安定している」とされるサマワ周辺だが、占領統治にあたる米軍やオランダ軍への反発は強く、何かあれば一触即発の状態であることを見せつけた。
番匠1佐は「イラク国民と心を通じ合えて初めていい仕事ができると思っている。こういう不幸な事件がないよう全力を尽くしたい」と語った。
[毎日新聞2月29日] ( 2004-02-29-23:03 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040301k0000m030066001c.html
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◇どの報道にも微妙に、市民が銃撃されたのはこれまで同様仕方が無いというようなニュアンスの納まり方をしているが、今回のデモの発生は、事件で引き起こされた渋滞によるドライバーのいらだちによるもの、などでは無く、極めてこのような異常な治安をもたらした米英、連合軍に向けられた市民らの行き場のない怒り、それが限界に来ていることを知らしめるものだと感じる。
銃撃された市民の乗ったトラックはブレーキの故障と報道された(日テレ・「今日出来」内報道)。おそらく向こうではごく一般車の殆どは行き届かない整備不良車であると思われる。今回も想像するに容易な事は、異常なほど過度に反応する米軍の不手際、誤射である。米軍のいる限り、日常当たり前の治安をイラクに取り戻す事など、もはや難しいと考えているイラク国民は多いのだろうと感じる。今回は特に市民の多く目撃する中での事、まだ詳しい目撃者の情報が出てくることはずなので、注目したい。
とにかくイラク市民の外国駐留軍に対する感情は限界を超えている。
「ノー!アメリカ!」「(被害者の)まだ息があった」「サダムの時はこんなことはなかった!」「サダムの時代の方がましだった!」などとデモの中から駐留軍に反発する市民らの声が飛び交っていた。