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「笹山登生の雑感&情報の日記」http://www.sasayama.or.jp/akiary051/200402.html#20040228 より一部転載
日本政府が、イラクの復興支援策の一環として、メソポタミア湿原の復元に協力することを決めたきっかけは、昨年12月3日に来日した、イラクの部族代表アブドル・アミール・アル・リカービ(Abdul Amir al-Rikabi )氏と、小泉総理との会談の中で、アブドル・アミール・アル・リカービ氏から「アフワール地域」(Al Ahwar アラビア語で、メソポタミア湿原地域のこと)の再生へ支援を要請提案されたことをきっかけにしてのものであった。
ただ、この2月に入って、やや、同氏をめぐっての世間の風向きがかわってきつつある。
アブドル・アミール・アル・リカービ氏が、この小泉総理との会談において、七千五百万ドルから九千四百万ドルの資金提供を、イラク派遣の自衛隊基地保安要員費として提供することを約束したとの、ややスキャンダルめいたthe Qatar News Agencyの報道があったからである。
同氏は、これを否定し、1月28日付けの小泉総理への書簡を公開し、このなかでアブドル・アミール・アル・リカービ氏は、「小泉総理と話し合ったのは、第一は、友好と協力をベースにした、アメリカ人では出来ない、イラクへの協力の仕方について、第二は、メソポタミア湿原再生についての、この二つだけだった。」「私と小泉総理との間では、資金的な問題は、まったく触れていないし、私は、あなた−小泉総理−から、これまでにも、または、会談の後にも、一銭も受け取っていない。また、自衛隊を保護することを保証するなどとは言っていないし、この問題に言及もしなかった。」として、躍起になって、その火消しにつとめているようである。
これらについての日本の報道が、ごく一部をのぞいて、まったくないというのも、おみごとというしかないが、これらのいきさつに不純性があったかどうかは別にして、メソポタミア湿原再生の推進自体については、だれしも、異論のないところだろう。