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反米勢力の標的になるイラク人警官、不安を募らせる遺族 [朝日新聞]
http://www.asyura2.com/0401/war48/msg/748.html
投稿者 あっしら 日時 2004 年 2 月 28 日 13:54:00:Mo7ApAlflbQ6s
 


 自爆テロなど反米武装勢力の攻撃が続くイラクで、対米協力者として標的になるイラク人警察官が増えている。これまでに約350人がテロで死亡したとみられ、治安の悪化に伴い、今後も犠牲者が増えそうだ。警察官の遺族らは何の補償も受けられないまま将来への不安を募らせている。そんな実態を、バグダッド南部のアルバヤア警察署で聞いた。

 昨年10月27日、赤十字国際委員会(ICRC)や警察署4署が自爆テロの標的となった。バグダッド南部に住むファティマ・ムドラクさん(31)の夫サラム・アッバスさん(当時35)が勤務するアルバヤア署も自爆テロで建物が半壊、サラムさんを含む警察官6人、市民6人の計12人が犠牲になった。ファティマさんのもとに2〜6歳の子ども3人が残された。

 建設作業員として働いていたサラムさんは8月に警察官として採用された。失業率70%とされるイラクで「就職できるだけ幸いだと思った」とファティマさんは語る。月給は15万ディナール(約1万円)。3分の2が家賃に消えた。

 夫の死は、自宅を訪れた同僚2人から聞かされた。イスラム教の慣習では葬儀に女性はかかわれない。親族が遺体を引き取り埋葬する間、自宅で弔問を受けながら「これからどうやって子どもを養えばいいのだろう」と途方に暮れた。

 その後、警察関係者の訪問は途絶えた。遺族補償制度はなく、近所からの寄付で生活する。

 イラク警察を対米協力者と見なすテロは、大規模な自爆だけではない。アルバヤア署では1月22日、警部補(25)が出勤途中、交差点で隣に停止した車から銃撃されて死亡した。「襲撃者は、自宅から尾行していたに違いない。明らかに警察への報復だ」。同僚のムハンマド・フセイン警部補(33)はそう指摘し、「米軍より危険な状況なのに、遺族に補償がないのはひどい」と憤った。

 自宅に爆発物が仕掛けられた署員もいる。射殺事件の翌23日、オマル・イスマイル警部(27)が両親や弟3人と住む自宅の門の外で、時限式の爆弾が爆発した。休日の早朝だったことが幸いし、眠っていた家族に被害はなかったが、客間や台所のほか近所の家の窓ガラスも吹き飛んだ。

 玄関付近に「聖戦の王子」と名乗るグループの声明があった。「これは警告だ。仕事を辞めなければお前か家族に被害が出る」とパソコンで印字されていた。

 同警部宅に爆弾が仕掛けられたのは3度目。21日には同僚2人の自宅に爆弾が仕掛けられた。

 母から「警察を辞めて欲しい」と言われた。「家族が犠牲になったら、と考えるとショックだ。だが、私が辞めれば他の人も辞める。全員が辞めたらイラクの治安はどうなる」。オマル警部はそう話した。

 交差点での銃撃、署員宅の爆破という一連の事件直前、アルバヤア署は市民からの情報に基づいて、爆薬を満載したトラックを持つエジプト人を逮捕した。

 アフメド・アスカル巡査部長(30)は「旧政権時代は警察官に権威があった。今では職務質問すると『民主主義の世の中だろう』と開き直られる。やりにくいが、捜査当局の情報収集は機能している」という。

 妻は、出勤する巡査部長の背後に水をまいて安全を祈る。母はコーランを夜通し読んで、24時間勤務にあたる息子の無事の帰宅を待つ。 (02/28 09:29)



http://www.asahi.com/international/update/0228/002.html


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