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Baghdad Burning
バグダードバーニング by リバーベンド
... I'll meet you 'round the bend my friend, where hearts can heal and souls can mend...
友よ、私の心が失われあなたさえ見分けることができなくなったら、どうか私を偉大な文明をはぐくんだ、チグリス・ユーフラテスの胸元に連れて行って欲しい。そこで私は心を癒し、魂を再生させるでしょう。
2004年2月20日 (金)
愚劣な記事と輪をかけて愚劣な人々・・・
さて、ちょうど、ニューヨークタイムズのこの記事を読み終わったところ。
これについて話さなくては。というのも、これを送ってくれた人がいて、この記事にしごく満足しているようすなの。
記事は、「アメリカのアラブ人がブッシュ支援の募金」というタイトルで、地理音痴丸だしのレスリー・ウェインって人が書いてる。こういう記事がニューヨークタイムズにまぎれ込んでたら、楽しむことにしている。
記事の大筋は、ブッシュの大統領選支援資金のかなりの額が、対イラク戦争を支持する裕福なアラブ系アメリカ人から出ているということ。
面白いのは、”アラブ”系アメリカ人について__イスラム教徒のアメリカ人やアジア系アメリカ人についてではなくて__これでもかっていうくらい語り、この記事は、イラク、サウジ・アラビア、シリア、エジプト、リビア、イエメン、アラブ首長国連邦バーレーン、オマーン、カタール、チュニジア、モロッコ、パレスチナ、レバノンなどの出身の人々のことだと思わせながら、アラブ系アメリカ人という言葉を使っている。
いい? アラブ国家っていうのは、公用語がアラビア語で、国民が一般的にアラブ人とみなされている国のこと。記事は愚劣だ。が、筆者は、読者はもっと愚鈍だと思っているらしい。記事中で5人の有力”アラブ人”(ブッシュ支持者)として上げられた人のうち、なんと二人はイラン人で3人目はパキスタン人。アラブ人から見ると傑作だ。パキスタン人はアラブ人ではないし、イランは隣国だけれど、イラン人は、一般的にいうと、アラブ人ではない。イランのブロッガーたちにそのこと確かめるといい。
イラン人寄付者の一人は、モリ・ホセイニとかいう人で、イランに生まれ、アメリカに移住するまで(といってもまだこどもの13才までだ)住んでいたから、この地域のことはよく知っていると主張している。イランのチャラビに決まってる。彼が何をするか見てて。イラクの住宅建設の仕事をもらうか、突然イランの大量破壊兵器の重要情報(13才のときから今まで隠してたってわけ)の持ち主になる・・・わたしの予言。
これら有力アラブ人たちというのは、ワシントンやロンドンに住んで、ホワイトハウスの公式晩餐会に出席し、片手にカクテル、もう一方の手に絹のハンカチをもって’祖国’のために涙を流して拭いてみせているような人たち。この人たちが、ルイビトンのバッグに荷造りして、ホワイトハウスの低能の戦争狂どもに寄付しようとしているお金を全額、イラクかイラン、どこでもいいから民主主義を広め祖国の’復興’と’開発’を支援したいと思うところに持ってきてくれたらいいのにね。
たとえばあの20万ドルがあれば、ホセイニさんは、イランのバムに家を何戸建てることができたかしら・・・だけど、アメリカがイランを爆撃して工業化以前の状態に戻さなくては、ホセイニさんがこんな巨額の請負契約をもらえるわけはないわね。
リバーによって掲示 午前1時8分
(翻訳 池田真里)
http://www.geocities.jp/riverbendblog/