現在地 HOME > 掲示板 > 戦争48 > 538.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: エルサレムでバス爆発 死傷者多数 [CNN]【イスラエル政府:「分離壁の必要性が改めて立証されたと強調」】 投稿者 あっしら 日時 2004 年 2 月 22 日 18:01:56)
【エルサレム樋口直樹】西エルサレムで22日朝、路線バスを狙った自爆テロが起き、少なくとも7人が犠牲となり、約60人が負傷した。パレスチナ人自爆犯1人も死亡した。オランダ・ハーグの国際司法裁判所は23日、イスラエルがパレスチナ自治区で建設している分離壁の合法性について審理を始めるが、新たな自爆テロは壁を「反テロ・フェンス」と位置付けるイスラエル側の主張を後押し、これに反対するパレスチナ側を窮地に追い込みそうだ。
事件後、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハ系の武装集団「アルアクサ殉教者団」が犯行を認めた。イスラエル軍が11日にガザ地区で行った軍事作戦でパレスチナ人15人が殺害されたことへの報復という。
「フェンス(分離壁)が問題を抱えているのは分かっている。でも、人間の命を守ることを最優先にすべきだ」。自爆現場に居合わせ、バスから負傷者を運び出していたエルサレム市議会議員(44)はこう言って目をうるませた。
ラピード・イスラエル法相は「エルサレムを囲むフェンス(分離壁)があれば今日の攻撃は起きなかった」と分離壁建設の正当性を強調。クレイ・パレスチナ自治政府首相は「イスラエルに壁建設の口実を与えるような行為は直ちにやめなければならない」とコメントするにとどまった。
イスラエルは国際司法裁判所の審理について「政治的意図によるもので裁判所の権限を逸脱している」として、23日からの口頭弁論をボイコットする一方、裁判所前に自爆テロに遭ったバスを持ち込むなど場外での宣伝戦に備える構えだ。
18日現在、イスラエルを含む44カ国が国際司法裁判所に陳述書を提出したが、うち、23日から始まる審理に出席するのは、アラブ諸国中心の16カ国のみ。裁判ではイスラエル側に厳しい判断が下される可能性もあるが、国連安保理の5常任理事国を含む大多数の欧州諸国の欠席は、イスラエル側に一定の安堵(あんど)感を与えている。
分離壁を巡る争いはむしろ法廷外で過熱している。イスラエル側は欧米から900人以上のユダヤ人学生をハーグに送り、過去3年間のテロ被害者の写真を掲げるなどしてテロの悲惨さをアピールする。一方、分離壁を「人種隔離壁」と非難するパレスチナ側は、法廷内に壁の模型を持ち込んだり、建物の外でこれを破壊するなどしてデモを行う予定だ。
[毎日新聞2月22日] ( 2004-02-22-20:16 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040223k0000m030057000c.html