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イラクを訪問する苫和三さん(前列中央)と壮行会に集まった友人ら=20日夜、北中城村渡口
<イラク派遣>アイヌ民族の苫さん 平和の祈りイラクで
【北中城】「イラクの大地で平和の祈りをささげたい」。北海道出身のアイヌ民族で、イラクへの自衛隊派遣反対を訴えている苫和三(とまかずみ)さん(56)=北中城村=が21日午後、イラクを訪れるため那覇空港から旅立った。前日の20日夜には壮行会が開かれ、多くの友人、知人らと共に、旅路の安全を願った。
苫さんは2003年12月、イラクへの自衛隊派遣中止を訴え、反対の横断幕を掲げた自家用車で本島内を回った。北海道から沖縄に移り住んで7年目で、普段は車検代行業の仕事をしている。
「反対を掲げているが、イラクに行ったことはない。想像だけの発言では、自分自身が納得できず、半強制的に派遣されている自衛隊員にも失礼だ」と苫さん。「現場を見たい」という思いが、訪問を決意させた。苫さんはロシア経由の空路で、23日にレバノンに入り、陸路でイラク入りを目指す。入国後、首都バグダッド、バスラ、サマワの順路で回り、3月5日まで滞在する予定。
「私はアイヌ人。アイヌの伝統模様を記した旗をイラクへ持って行き、イラクの大地で平和の祈りをアイヌの神々にささげたい。帰国後は写真展を開催したい」と述べた。
http://www.ryukyushimpo.co.jp/news01/today/040221ed.html