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(回答先: 陸自はよくやっている=小泉首相(Jiji)--まだ、給水活動もしてないじゃん!自画自賛の小泉さんは森首相とそっくり 投稿者 ああ、やっぱり 日時 2004 年 2 月 19 日 23:36:51)
核心: 米軍、イラク派遣で対等視 自衛隊 今や同盟軍
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20040220/mng_____kakushin000.shtml
陸上自衛隊のイラク派遣に前後して、東京都練馬区の朝霞駐屯地で行われた日米共同方面隊指揮所演習(通称・ヤマサクラ)で、米軍が「緊密な日米関係」を演出していたことが分かった。演習には将官クラスが大挙して押しかけたほか、米国のテレビ局まで取材にやってきた。初の“戦地”派遣によって、米軍が自衛隊を「一人前の軍隊」と評価したため、と受け止められている。 (社会部・半田 滋)
ヤマサクラは部隊を動かさない図上演習に当たり、一九八一年から日米で毎年一回ずつ行われている。今回は一月二十一日から今月一日まで、朝霞駐屯地に陸自東部方面隊の約二千五百人と米陸軍第一軍団、米海兵隊第三師団の約千四百人を集めて開催された。
某国が日本を侵攻、迎え撃つ陸自を米陸軍と米海兵隊が来援するというシナリオで、共同作戦を実施した。
過去のヤマサクラは日米の装備が違い過ぎて、「米軍から『おれたちの力を見ろ』という空気が伝わってきた」(陸自幹部)とされ、自衛隊にとって必ずしも居心地のよい演習ではなかった。
だが今回は、最初から違った。ヤマサクラの米側指揮官で第一軍団司令官のソリアノ中将は朝霞駐屯地に着くなり、「日米同盟は確固たるものになった」とイラク派遣を意識してあいさつ。「心からありがとう」と述べ、陸自幹部の手を握る米軍将官もいた。
演習途中には、ハワイから太平洋陸軍と太平洋海兵隊の各司令官が、沖縄から第三海兵機動展開部隊の司令官が視察に訪れた。米本土からFOXテレビが取材に訪れ、その後、ライバルのCNNもやってきた。
突然変わった米側の対応に、陸自幹部は「イラク派遣以外に、理由が見当たらない」と戸惑う。駐屯地内の食堂はビールや日本酒を酌み交わす米兵や自衛官で深夜までにぎわい、米音楽隊による地域住民向けのコンサートも開かれた。
日本への気配りを感じさせたのは、軍だけではなかった。記者会見を想定した演習で「日本で戦争が起きたら、劣化ウラン弾を使うのか」との質問が出たところ、スポークスマン役の米軍幹部の回答はうやむや。同席した米大使館の広報担当官が「日本では『使わない』と明言しないとだめだ」としかり飛ばす場面もあり、米政府の真剣ぶりをうかがわせた。
著しく変化したのは共同指揮所演習の意義付けだろう。米陸軍のトップである参謀長直属の「戦闘指揮訓練計画(BCTP)」と呼ばれる退役将官、外交官OBからなる戦争を評価する専門家グループら約七十人が、初めて日本に送り込まれたからだ。
イラク戦争にも出向いたBCTPの派遣は、自衛隊が「本物のパートナー」と評価されたことを意味する。演習最終日、リーダーのシュワルツ退役大将は「素晴らしい共同演習だった」と日米双方を持ち上げた。
日本側指揮官で東方総監の菅博敏陸将は語る。「イラク戦争で仏独は米国にそっぽを向き、韓国では反米の声が上がる。その分、日本への期待感の高まりをひしひしと感じた。もちろん冗談だろうが、『軍隊と名前を変えたらどうだ』と話す米軍将官もいた」
第一軍団兵士の大半はイラクの治安維持に派遣されており、来日した米兵の八割は予備役や州兵だった。反米勢力による突然の襲撃に、常時備えなければならないイラクでは、精神的な苦痛を訴える兵士も多い。来日した従軍牧師たちが鎌倉の神社仏閣を訪れ、異宗教を学ぶことでイスラム教理解の一助にしようと努める姿もあった。
米側の態度の変化はイラク派遣を機に、自衛隊と米軍が表面的な友好関係から“運命共同体”へと移りつつあることを示した。だが、イラクへは「人道復興支援に行く」(小泉純一郎首相)のではなかったか。米側の歓迎ぶりは皮肉にも、派遣の実態が「対米支援」であることを何よりも雄弁に物語っている。