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●2月16日に発売された『もうひとつの反戦読本』は、『噂の真相』に広告が出た
とたんに外務省から「出版とり止めか、さもなくば回収しろ、ゴルァ!!! 」という
ヤクザまがいの恫喝を受けて、売国犬舎と化した外務省の愚劣な本性がまたまた
露呈したわけでしたが、この本と外務省から受けた脅迫については
先日の投稿で紹介しました。
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『もうひとつの反戦読本』(鹿砦社刊)と、さっそく現れた言論弾圧攻撃について
http://www.asyura2.com/0401/war47/msg/1175.html
投稿者 佐藤雅彦
日時 2004 年 2 月 16 日 10:33:07
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●さて、鹿砦社の松岡社長から聞いたばかりの話なのですが、
松岡氏はその翌日(2月17日)に、外務省を「訪問」したそうです。
すると「警告文を寄越した大森課長は、どういうわけか、16日付けで移動になって」おり、
結局、後任の課長と担当者に、「一応、慇懃に対応していただいた」そうです。
鹿砦社側も「穏便に受け答えした」とのことですが、外務省当局は
「余りやる気のない事務的な“警告”」を出したという印象だったそうです。
●外務省国内広報課のヤクザまがいの恫喝と、それに対する鹿砦社側の
批判声明を、参考のためにここで再録しておきましょう。
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亡国へのターニング・ポイント=自衛隊のイラク派兵に抗し
2月16日緊急発売『もうひとつの反戦読本』に対し
外務省が不当な圧力!!
これが外務省からの警告文章だ!
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2004年2月13日13時54分 外務省 国内広報課
平成16年2月13日
鹿砦社代表取締役 松岡 利康 殿
「噂の真相」2004年3月号に掲載されている貴社の
広告によれば、貴社が出版される(ないし既に出版した)
ブックレット3「もうひとつの反戦読本」に奥大使及び井ノ
上書記官の遺体の写真が掲載されるとのことです。
貴社が今回このような写真を掲載する出版物を刊行する
こと及びその広告にまでこのような写真を掲載したこと
は、いかなる理由にせよ、御遺体の尊厳を犯し、お二人の
人権を踏みにじり、ご遺族の気持ちを深く傷つけるもので
す。
このような行為は誠に遺憾であり、厳重に抗議するとと
もに、当該出版物の出版のとり止めないし回収を強く求め
ます。
外務省大臣官房国内広報課
大森 茂
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緊急声明
当社が2月16日に発売する『もうひとつの反戦読本』に対し、あろうことか、外務
省から圧力がかけられた。本日2月13日付けで警告文がファックスされて来た。
これについて、私たち鹿砦社と編著者は満腔の怒りを表明する。
小泉政権は、大儀なきイラク戦争に、世論を無視し、憲法に違反してまでも派兵し、
その前段で、まさに犬死としかいいようのない奥克彦氏と井ノ上正隆氏の2外交官が惨
殺された。真に平和を望む者として、それを深く傷むものである。
しかしながら、2外交官の死が、イラク派兵の喧噪の中で、忘れ去られようとしてい
ることにも義憤を感じるものである。今、どれだけの人々が、この2外交官の死を覚え
ているであろうか。
戦後初めて、自衛隊が海外の戦地に派兵され、今、わが国は大きな転換点に立ってい
る。そしてそれは、絶対にいい意味での転換点ではなく、地獄への道に至る転換点であ
ると断言する。現実に派兵したという事実からすれば、かつてわが国の転換点といわれ
た60年安保、70年安保以上に深刻かもしれない。
いかなる非難を受けようとも、あえて私たちは、政府・外務省からの圧力で全てのマ
スコミが自粛した2外交官の死体写真を初めてカラーでそのまま掲載し、大義なき、こ
の戦争の非道さを世に訴えるべきだと考え、本書『もうひとつの戦争読本』の出版に踏
み切った。
「人道支援」「国際貢献」だとか、どのような美辞麗句を並べ立てようとも、私たちは
騙されない。私たちは、かのヴェトナム戦争の教訓を忘れてはいないし、もっと遡り、第
二次大戦の歴史的教訓も忘れてはいけないと肝に銘じている。
私たちは、このたびの外務省からの圧力、そしてこれから予想される、いかなる圧力
にも屈することなく、反戦の意志表示をやめることはない。
以上
2004年2月13日
株式会社鹿砦社
代表取締役
松岡 利康
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● ……というわけで、この大森茂という人物は、国内広報課の課長だったときに、
イラクで不審な殺され方をした外交官たちの最後の姿を示す唯一の記録
(つまり遺体の画像ですが)を、世間に出ないように徹底的に封殺しようとした
言論弾圧恫喝の権化にほかなりません。
興味深いことに、国内広報課の課長だったときには、大森茂サンは、学生相手に
「新聞は真実を伝えているのか」「国益というのは本当にあるのか」「広い視野と
バランス感覚の重要性」について説教をしているというのだから大笑い。
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平成15年度タウンミーティング「学生と語る」
第1回・第2回 〜結果報告〜
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/event/tmst15_kh1_2.html
外務省では、次代を担う学生たちに、国際問題に対する意識を高めるとともに、
外務省職員との意見交換・交流の場を設けることを目的として、「タウン
ミーティング『学生と語る』」を実施しています。
本年度は、7月25日(金)に東京にて、また9月19日(金)に京都にて開催され、
両日とも120名を超える学生が参加しました。以下、参加者のアンケート結果
を一部ご紹介しながら、当日の様子を報告します。
《中略》
第2回(京都・国立京都国際会館)
全体講演会は、国内広報課、大森茂課長による講演「国際情勢を見る眼の養い方」に
始まりました。「新聞は真実を伝えているのか」「国益というの は本当にあるのか」
「広い視野とバランス感覚の重要性」の3つのテーマについてお話しました。
●多くの情報が氾濫するなかで、何が真実なのかを見抜く眼を養う必要があるなと強く
思った。同じものでも人によって見方が異 なる、当たり前のようだがこの認識が、外交
ではすごく大切なんだと思った。いろいろ な人の意見や情報に対し、常に柔軟な姿勢で
アンテナを張る重要性を感じた。(匿名 希望)
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● ……で、外務省の最新の幹部名簿(2月16日付け)を見たら、大森“言論弾圧官”茂サン、
アフリカ第一課長に“ご栄転”のようです。(笑)
“外務省のイディ・アミン”とでも呼んであげましょうか。
それにしても、『もうひとつの反戦読本』に浴びせた脅迫言辞が、
屁たれ役人の最後っ屁だったとは……。 こりゃクサイでございますわな。(笑)
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外務本省 幹部名簿
外務省(平成16年2月16日現在)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/meibo/list.html
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職 名
(兼)はこの職名が兼任 発令であることを示す。
ふりがな
氏 名
(所属名、職名)
現所属、及び職名を示す。
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◎外務報道官組織
外務報道官 たかしまはつひさ 高島肇久
参事官(兼)(文化交流部参事官)かわだつかさ 川田 司
海外広報課長 しまざきかおる 嶋崎郁
国内広報課長 てづかよしまさ 手塚義雅
広聴室長 いいざわよしたか 飯澤良隆
報道課長 たかはしたえこ 高橋妙子
国際報道官 おくやまじろう 奥山爾朗
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◎アフリカ審議官組織
アフリカ審議官 こうのまさはる 河野雅治
アフリカ第一課長 おおもりしげる 大森 茂
アフリカ第二課長 うえさわとしつぐ 植澤利次
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● ……後日談をひとつ。
昨日(2月18日)に鹿砦社・松岡社長から連絡があり、次のようなメッセージを
受け取りました。この出版社は関西にあり、松岡氏は東京出張中に月刊『サイゾー』
誌の編集長といっしょに外務省に“突撃取材”をかけたようです。
(『サイゾー』でも政府の珍行動を嗤うニュースとして面白おかしく
報じられるのかなあ、ワクワク。【笑】)
下記は、18日に鹿砦社・松岡社長から送られてきた外務省訪問記の抜粋です――
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外務省からは、同内容の文書が郵送されてもきていました。
外務省の方々は、突然にやって来たので驚いたようでしたが、まずはジャブを入れた
ということになるでしょうか。先週末13日(金)に警告文を送ってきて、土日を
挟んで16日(月)に異動というのも、驚きました。
それと、話して判ったのですが、『噂の真相』に対しても、当社の広告を掲載したと
いうことで警告書を送ったということでした。
それにしても、とりあえずは抗議しておこうというような官僚的な対応のようで、
同行した『サイゾー』揖斐憲編集長も、そのやる気のない抗議に呆れていました。
外務省のある霞ヶ関界隈も、ちょうど昼休み時で、ジョギングしている者もいたりで、
ポカポカ小春日和とあいまって、いたって平和な風景でした。これじゃーあ、戦地で
亡くなった二人の外交官がかわいそうだし、イラクに派兵された自衛隊員はやるせない
でしょう。
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(文中の「同内容の文書」とは、外務省国内広報課からの言論弾圧脅迫文を指す。)