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スペインの3大都市で反戦デモ、しかし・・・(遅れましたが草稿を準備していましたので)
ニュース自体はあっしらさんに先を越されましたが、とりあえず他の情報もあわせてお知らせします。
2月15日、マドリッド、バルセロナ、バレンシアのスペイン3大都市で、イラクの占領反対、スペイン軍の即時撤退を求めてデモが行われました。
(訳ではなく簡単な説明だけを書きます。)
エル・パイス紙、3月16日
「数万人がイラクの占領に反対しスペイン軍の撤退を求める」
http://www.elpais.es/articuloCompleto.html?xref=20040216elpepinac_18&type=Tes&anchor=elpepiesp
マドリッドでは、主催者発表で15万人、警察発表で9千人(エル・パイス紙に対して主催者が少なめに見積もった数字として、1万五千人)、
バルセロナでは、主催者発表で1万人、警察発表で6千人、
バレンシアでは、主催者発表で2万人、警察発表で4千人、
が参加した、ということです。
スペイン人は元々数字には極めて無頓着な性格を持っているのですが、それにしてもこの数字の開きは、特にマドリッドとバレンシアではすごいものです。
その他の都市でも小規模なデモが行われたらしく、昨年の2月のイラク戦争開始直前の大規模デモに比べると極めてささやかなものですが、スペインでは今でもイラク占領状態とスペイン軍派遣に反対する人が80%近い、という統計が出ていますし、野党第1党の社会労働党は「国連の要請が無い限り6月でスペイン軍を撤退させる」という選挙公約を発表しています。
ただ「国連の要請が無い限り」ということは、もちろん、今後国連がイラクに絡んできて「要請」があれば派遣を続ける、ということですし、恐らく、国連でなくてもNATOかEUが主導権をとっても「やむをえないか」ということで妥協するのではないか、と思われます。
もっとも、3月の総選挙で社会党が政権を回復する見通しは極めて低く、せいぜい国民党が単独過半数を割る、というくらいに終わると思いますが、その場合でも、基本的にイラク戦争には反対しているカタルーニャ保守党の「集中と連合」党などとは連立せざるを得ず、アメリカ軍主導であればイラク駐留の継続は困難になると思われます。
しかし、すでに国連、またはNATO、EUのような「国際的な連帯」が主導権を握る下地ができつつあるとも言われています。そうなると、いずれにしても即時撤退を求めるスペイン国民の結局かき消されることになり、結局「やりきれなさ」だけが残ることになります。