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【ニューヨーク=朝田武蔵】国連のアナン事務総長は18日、イラクでの主権移譲に向けた選挙に関する現地調査を終えたブラヒミ事務総長特別顧問と会談し、調査結果の正式報告を受ける。事務総長は17日、記者団に、21日からの訪日前に連合国暫定当局(CPA)とイラク統治評議会に対し、直接選挙の日程に関する勧告を出す考えを示した。
特別顧問はすでに主権移譲予定の6月末までの直接選挙実施は困難との見方を示しており、選挙日程先送りの可能性が高まっている。このため主権移譲の受け皿として統治評議会を拡大する案などが浮上しているが、事務総長が国連としてどのような暫定政権の選出方法を示すか注目される。CPAと統治評の合意では、5月末までに間接選挙で暫定国民議会の議員を選出し、6月末までに暫定政権を発足させる予定。しかし、人口の6割を占めるシーア派の最高位聖職者シスタニ師が直接選挙を要求し、CPAなどが国連に打開への協力を求めていた。 (12:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040218AT2M1800A18022004.html