現在地 HOME > 掲示板 > 戦争48 > 120.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
件 名 : 2004.02.18 ブリクス元査察委員長: 米英はわれわれの説明を無視した
差出人 : 山本史郎
送信日時 : 2004/02/18 14:50
--------------------------------------------------------------------------------
2004年 2月18日 水曜日 □□□□ □■ (転送歓迎)
きょう紹介するニュース&その他
・『バーレーン・トリビューン』2月17日付から
ブリクス: 「ブッシュ、ブレアはイラク問題で魔女狩り」
ツツ大司教: 「英国首相は不道徳な戦争を謝罪すべし」
・イスカンダリヤとファルージャの報道をめぐって
---------------------------------------------------------
☆★バーレーン・トリビューン 2月17日から
http://www.bahraintribune.com/ArticleDetail.asp?CategoryId=3&ArticleId=22646
---------------------------------------------------------
●Blix: Bush, Blair were on witch hunt over Iraq
ブリクス: 「ブッシュ、ブレアがイラク問題で魔女狩り」
ハイデルベルク(ドイツ)発/ハンス・ブリクス前国連兵器査察委員
長は、ジョージ・ブッシュ米大統領とトニー・ブレア英首相が「魔女狩
り」をおこなったことがイラク戦争の原因となった、と非難した。
今日発行されたドイツの新聞インタビューのなかで、ブリクスは、イ
ラク危機に際して「影響されやすく呆れるほど愚かな」行為があったと
してアメリカとイギリスを批判した。「われわれがこの戦争の前にイラ
クに大量破壊兵器が存在する証拠は何もないと説明したのに、彼ら
はそれを無視したのだ」と、彼は日刊紙マンハイム・モルゲンに対し
て語った。
ブリクスは、ブッシュとブレアが大量破壊兵器をめぐって故意にウソ
をついたとは思わない、と語った。しかし彼は、「人が魔女を信用して
いると、どんなコーヒー茶碗さえも何かの証明になるものだ」、ブッ
シュとブレアは「魔女狩りをやったのであり、今もその責任を背負って
いる」と説明した。
ブリクスはまた、米国防総省の何人かの人物が彼と国連査察団を
蔑視していた、と不満を述べた。これは「ショッキングで腹立たしいこ
とだった」と話した。
イラク戦争について17日にベルリンで講演をおこなうブリクスは、
最近になって、戦争の原因となったできごとへの批評を率直に語って
いる。今月初めには、彼は英国放送協会BBCとのインタビューのな
かで、イギリスとアメリカはイラク戦争を支持する議論を促すためにス
パイ情報を脚色したと語った。
●British PM should apologise for immoral war: Tutu
ツツ大司教: 「英国首相は不道徳な戦争を謝罪すべし」
ロンドン発/デズモンド・ツツ大司教が、ブレアとブッシュに「不道
徳」で逆効果にしかならないイラク戦争を追求したことを謝罪を求め
るだろう−−イギリスの新聞は昨日こう報道した。
インディペンデント紙は、昨日ロンドンでツツ大司教が演説をおこな
うことになっており、「軍事力と残虐行為」がより確かな安全保障にな
ると考えるのは幻想であり、イラク戦後の混乱がそれを証明している
と発言する予定だと報じた。その報道によれば、ツツは「危険なまで
に欠陥のある」諜報機関情報を冷笑するだろうという。それはアメリカ
とイギリスがイラクへの軍事行動を正当化するのに利用したものだ。
同紙は「不道徳な戦争はこのように遂行され、世界は以前より安全
な場所を大きく失った」という彼の言葉を引用した。ノーベル賞を受賞
したことのある彼は、「自分が間違いを犯したと言うことによって名誉
を失わずにいるのは、心が広く勇敢な人々である。ブッシュとブレア
も、もし『そう、われわれは間違っていた』と言うことができるなら、少
なからず信頼と尊敬を回復することだろう」と語った。
---------------------------------------------------------
☆★その他 上の記事と関連づけるかどうかは自由です (^o^)
---------------------------------------------------------
●戦争正当化の論理を力説 ブッシュ米大統領が演説で
毎日新聞 2月18日 10:32
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040218k0000e030014000c.html
ワシントン/ブッシュ米大統領は17日、ルイジアナ州の陸軍基地で
兵士らを前に演説し、イラクの大量破壊兵器について米政府も議会
も「同じ情報」を見て「危険」だと判断、国連安保理も同様だったと指
摘するなど、イラク戦争正当化の論理を力説した。11月の大統領選
に向けた民主党指名争いで現政権批判が強まっているため、これを
かわそうと兵士と国民に理解を訴えた形だ。
---------------------------------------------------------
☆★イスカンダリヤとファルージャの報道をめぐって :寸評
---------------------------------------------------------
2月15日の[NEWS!0413]で、イスカンダリヤでの警察署爆破事
件に関して、アラブニュースに掲載された<「アメリカの問題」を浮き
立たせるイラクの爆発事件 Iraq Bombings Reveal Bigger US
Problems >を紹介した。イスカンダリヤ警察爆破は米軍ヘリからの
ミサイル攻撃だった主張するイラク人の声がワシントンポストに掲載
されていることを指摘していた。 この記事(コラム)の筆者ジェーム
ズ・ピンカートンは、『ニューズデー Newsday』のコラムニストである。
この同じコラムが、今度は『サンフランシスコ・クロニクル』17日にも
掲載されている。米大統領選にむけて予備選の真っ最中でもあり、
米国民の関心を引くテーマであるようだ。
http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/chronicle/a/2004/02/17/EDGGO50R3P1.DTL
また、ファルージャ警察への襲撃事件をめぐっては、実行者の身元
をめぐって、諸説があるというよりも、ファルージャ住民とアメリカ占領
軍の見解が正反対のものへと収斂してきた感がある。
昨17日の[NEWS!0415]でファルージャの反米グループが、この
襲撃事件は反米レジスタンスとは無縁のものとする声明を発表した
ことを紹介したが、次いで、ファルージャのスンニ派聖職者や部族長
なども同様の見解を示している。AFPなどの報道によると、彼らは一
様に、アメリカ占領軍を追い出すことに焦点をしぼるべきだとし、また
アメリカ軍が自分たちの保身のみはかっていることを非難している。
http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/afp/20040217/wl_mideast_afp/iraq_unrest_police&cid=1514&ncid=1473
他方、アメリカ軍はその後、キミット准将が死亡した攻撃者の身元
は外国人ではなくイラク人だと発表し、襲われた当の警察が最初に
発表した内容とも違う見解を示した。攻撃者の遺体から発見された
パスポートは偽物だというのだ。米軍当局者の発表内容を報道した
『インデペンデント』(英)の Guerrilla triumphs wind up tensions と題
する記事は、全体としては「テロ」の要素が強い攻撃もイラク人のレジ
スタンスも「ゲリラ」の一言で表現し、その区別をしようとしないようだ。
それでも住民の多くが前市長も襲撃されていることなどを指摘し、米
軍発表に疑問を抱いていることも同時に伝える。これだけで米軍発
表をウソだと決めつけるつもりはないが、米軍当局の発表には、今も
戦時報道・プロパガンダが含まれていることは否定できない事実だ。
話は変わって、今回、ブリクス元査察委員長とツツ大司教の最近の
発言を『バーレーン・トリビューン』から紹介した。それぞれ現地イギリ
スやドイツ、その他欧米の英字紙などでも報道されており、もっと詳し
いものもある。なのに敢えてこれを紹介したのは、アラブでもそのよう
に報道されている事実と併せて読んでもらいたかったから。
http://www.freeml.com/ctrl/html/MessageForm/organizer-news@freeml.com/417/;jsessionid=k4qsk43ed2