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【モスクワ=五十嵐弘一】米国との核戦争を想定したロシアの大規模軍事演習が17日、本格的に始まった。だが、3月の大統領選で再選を狙うプーチン大統領が軍最高司令官として演習を視察する中、海軍は、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)発射に失敗。「強いロシアの復活」を印象づけるはずだった演習が、逆に露軍のお粗末ぶりを露呈する結果となった。
今回の演習には、戦略爆撃機、大陸間弾道弾(ICBM)、核ミサイル原潜という「戦略核戦力の3本柱」がすべて参加、1982年の旧ソ連軍演習以来の規模となった。
バレンツ海で始まった海軍演習は、空母「アドミラル・クズネツォフ」、ミサイル重巡洋艦などの水上艦10隻と戦略原潜6隻などが参加して行われた。17日に、SLBM2発がカムチャツカ半島の標的に向け発射されるはずだったが、タス通信によると、ミサイルを誘導する衛星の作動ミスで発射できなかった。
プーチン大統領は、セルゲイ・イワノフ国防相とともに、ロシア北部、白海に停泊中の潜水艦「アルハンゲリスク」を訪れたが、「強い指導者」イメージが売りの大統領にとっても、SLBM発射失敗は、思わぬ誤算となった。
露軍では昨年8月、イワノフ国防相の目の前で、演習中のヘリコプター二機が空中衝突、乗組員6人が死亡する事故があった。同月には、えい航中の潜水艦が沈没する事故も発生、不祥事に見舞われてきた。
(2004/2/18/00:02 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040217id21.htm