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イラクのアハマド・カズム・イブラヒム警察長官(内務次官、写真)は、バグダッド市内で日本経済新聞記者と会見した。十八日に連合国暫定当局(CPA)前で発生した自爆テロについて「犯人はイラク人とみられる」と述べ、初めて自国のテロリストによる犯行との見方を示した。一方でイラクに侵入した外国人が自爆攻撃の手法をイラク人に伝授しているとも指摘した。
米軍当局はイラク各地で昨年五月の戦闘終了後、発生した自爆テロ事件のほとんどは戦後侵入した外国人テロリストの仕業とみていた。イブラヒム長官は「拘束した(イラク人の)なかには自爆攻撃で天国に行きたいと話している者もいる」と述べ、異教徒への攻撃を信者としての宗教的な義務ととらえる過激なイスラム原理主義がイラクに浸透しているとの認識も示した。
サマワに日本の陸上自衛隊先遣隊が到着したことについては「家族から離れ、イラク復興に協力してくれる日本の部隊に感謝する」と発言。「代表者と面会し相互協力を求めたい」と述べた。サマワを含む南部の治安状況は「非常に安定している」と語った。
一方で長官は「首都での犯罪や襲撃の件数はピークに比べ七割も減少している」と述べ、治安対策が効果を上げつつあると強調。訓練などでイラク警察の士気を高めるとともに、防衛のための装備の充実を急いでいると説明した。
抵抗勢力の標的が米兵からイラク人警察に移っていることにも触れ「テロリストが米軍に協力するなというメッセージを送る狙いがある」と指摘した。
(バグダッド=岐部秀光)