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【バグダッド=加藤賢治】イラク駐留米軍は9日、イラク国内で宗教対立をあおって内戦を起こすというシナリオを記したテロ活動家の文書を押収したことを明らかにした。
米軍のキミット准将によると、文書は国際テロ組織アル・カーイダと関係があるとされるヨルダン生まれのパレスチナ人、アブ・ムサブ・ザルカウィ容疑者が書いたもので、アラビア語で17ページ。コンパクト・ディスクに記録され、先月にバグダッド市内でアル・カーイダ工作員を拘束した際に押収された。
連合国暫定当局(CPA)高官が本紙に語ったところによると、文書は書簡の形をとっており、アル・カーイダに協力強化を求めるのが狙いだったと見られる。
ザルカウィ容疑者はこの中で、イラクで約25件のテロ活動を実行したと主張。さらにイラク情勢を混乱させるシナリオとして<1>シーア派指導者に対して攻撃を行い、スンニ派との反目を先鋭化させる<2>米兵を誘拐する<3>6月末期限のイラク主権移譲までにテロ攻撃を激化させる――などを描き、内戦状態を醸成する必要性を説いている。
ザルカウィ容疑者は、一昨年のヨルダンでの米外交官殺害事件などに関与したとされる国際テロリスト。同高官によると、同容疑者が昨年8月の国連現地本部や聖地ナジャフのモスク(イスラム教礼拝所)の爆破テロに関与していた可能性が高く、米軍は現在イラクに潜伏中と見ている。
同高官は、「ザルカウィ一派は(イラク国内外で)数百人いる。ザルカウィはアル・カーイダのメンバーではないが、イラクでアル・カーイダの活動を独占的に実行することを狙っている」と語り、押収文書が外国テロ組織のイラクへの浸透ぶりを裏付けるとの見方を示している。
(2004/2/10/11:04 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040210it03.htm