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バグダッド日本大使館、「ロケット弾テロ予告」 --- “標的”日本人顔写真出回る、ラディン宣告に現実味
【バグダッド7日=夕刊フジ特電】テロ予告を受け、職員が一時退避したイラクの在バグダッド日本大使館。複数の政府関係者によると、ロケット攻撃を示唆する内容だったという。陸上自衛隊本隊の南部サマワ入りが迫るなか、現地では日本人の顔写真が出回っているとの情報もある。国際テロ組織「アル・カイーダ」を率いるラディン(46)による日本人対象のテロ予告がいよいよ、現実味を帯びてきた。
【コメントできない】
福田康夫官房長官は昨6日、一時退避をこう説明した。「館員の安全確保上の必要から(事実関係は)説明しない。(職員は)細心の注意を払って職務を遂行し、連絡は取れる」
大使館には上村司臨時代理大使ら約10人が勤務しており、7日までにバグダッド市内の安全な場所に退避したうえで業務を続けているという。
バグダッドでは先月30日夜(日本時間31日未明)、オランダ大使館を狙って2発のロケット弾が撃ち込まれたばかり。大使館側には、事前にテロ攻撃をほのめかす情報が入っていた。
オランダは日本と同様、サマワに軍が駐留し、復興支援活動を展開している。テロ組織は活動を牽制(けんせい)する狙いがあったようで、オランダ外務省は現在、大使館を閉鎖している。
【2回目の警告】
日本大使館へのテロ予告は昨年12月16日に続き、今回で2回目。
最初の予告の際、大使館は一時閉鎖され、職員も退避した。外務省も在留邦人に「脅威情報があるため、当分、大使館に近づかないで」と避難を呼びかけた。
日本大使館をめぐっては昨年11月18日、銃撃事件があり、警備員との間で銃撃戦となった。
【ロケット弾攻撃】
今回の予告は非常に具体的で、やはりロケット弾攻撃だという。
クウェートに到着した陸自本隊は砂漠地帯での訓練を終えたあと、サマワに入る。車列を先導する陸自先遣隊の軽装甲機動車が7日までに、サマワからクウェートに入り、米軍キャンプに滞在する本隊と合流した。
サマワでは先遣隊の到着以降、テロの標的として日本人の顔写真が出回っているとの情報があり、マスコミが続々とバグダッドに避難するなど、テロの恐怖が高まる。
バグダッド国際空港周辺でも米軍機などへの攻撃が相次ぎ、空自C130輸送機による物資輸送の際、同空港への乗り入れも当面、見送る。
【増幅する政情不安】
5日には、穏健派とされるイスラム教シーア派の聖地・ナジャフ(イラク中部)で、最高権威のアリ・シスタニ師(73)が銃撃される暗殺未遂事件が起きた。
イラクで約60%を占めるシーア派で最も力を持つ指導者で、6月までに予定されている暫定政権の選出方法をめぐり、直接選挙を主張。米国の主張する間接選挙に反対の立場をとっている。
シスタニ師を標的にしたのは、アル・カイーダや旧フセイン政権残党などが反米世論をあおり、シーア派に有利な直接選挙を阻止する目的で行ったとの見方が有力だ。
【ラディンの予告】
ラディンは昨年11月に2度、自衛隊派遣に「攻撃は東京の心臓部に届く」「死の車が爆発するだろう」と東京テロを警告。警視庁が厳戒態勢で警備をしている。
サマワ入りする陸自も装輪装甲車や無反動砲などで完全武装し、テロ組織といえども簡単には攻撃できない状況だ。
ハードターゲットからソフトターゲットとして日本大使館が標的になっている可能性が高い。
【潜入するテロリスト】
ラディンの指示で、アル・カイーダの主力部隊は主戦場のアフガンからイラクに大量に潜入している。
陸自本隊を狙った多くのテロリストもサウジ国境を越え、イラクに潜伏しているという。
ラディンがテロを宣告し、実行していないのは、日本と豪州だけ。日本大使館へのテロ予告が「単なる脅し」という時期はすでに終わり、現実のものとなっている。
ZAKZAK 2004/02/07