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パキスタン“核博士”赦免
米、批判控える
【ワシントン=沢木範久】バウチャー米国務省報道官は五日、パキスタンのムシャラフ大統領が核技術を北朝鮮などに漏らしたアブドル・カーン博士を赦免したことについて、「博士らをどう処分するかはパキスタンの問題だ。彼らが再び国際社会の脅威とならないよう、適切な処置が取られると思う」と述べた。
博士赦免に対しては、個人的犯罪として幕引きを図ろうとしているとの見方が出ている。しかし、同報道官の発言は、パキスタン批判を控えて、国際テロ組織・アルカイダとの戦いに不可欠な同盟国として、米パ関係を悪化させたくない米国の苦渋を表している。
(中略)
一方、政府高官は、ムシャラフ批判を控える理由について「米国は博士に対する処分の詳細をつかんでいない」「他の関係者の捜査が継続中」と指摘。さらに「パキスタンは事件の再発防止策を協議しており、そうした芽を育てたい」と語った。
◆ ブッシュがムシャラクに弱みを握られているので強く出られないという説もあるが。ここで見えてきたことは、アメリカは、表向きの言説とは違って、実は核拡散に関してそれほど神経質ではないという事実だ。その底には、他国へはともかく、アメリカに対する核攻撃や核テロは起こらない、あるいは起こさせないという自信がある(自国への陰謀的攻撃は別として)。核の恐怖が世界に蔓延することは、むしろアメリカにとって好都合なのだ。アメリカは世界の警察官として君臨し、他国への支配権を一層強化することができる。
社会に規範が失われ、無秩序、無法地帯と化した時、人々がより安全に生きるためには力のあるヤクザに頼るほかないように、すべての国が最強軍事力を持つアメリカを頼みとするようになるだろう。こうして今、ブッシュ、ネオコン一味は世界を混乱させ、無法化を推し進めている。がしかし、こうしてアメリカの庇護下に守られるのは、どこの国でも上層階級の一部のみで、至るところでテロと弾圧の熾烈な階級闘争が起こるだろう。