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http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040206k0000m030143000c.html
イラク:
「直接選挙こだわらず」 シーア派シスタニ派幹部
【バグダッド山科武司】イラクの多数派、イスラム教シーア派の最高権威シスタニ派幹部が毎日新聞との会見に応じ、イラク主権移譲プロセス成否の焦点である選挙に関し「真実の声を反映させることが大切だ」と語り、必ずしも直接選挙実施にこだわらない考えを示唆した。米英占領当局(CPA)とイラク統治評議会は、間接選挙を通じた主権移譲に合意したが、直接選挙実施を訴えるシスタニ派は難色を示していた。
会見に応じたのはシーア派バグダッド地区最高権威の側近、コメイト・アルアゲディ師(37)。同師は、今月中にもイラクを訪れる国連選挙専門家チームにシーア派として対応する一員に予定されている。
選挙方式について同師は「10%の国民のために選挙が行われ、90%が失望するものであってはならない」と述べながらも、「最も重要なのは、その結果、イラクに政治的安定がもたらされることだ」と語り、直接選挙にはこだわらない考えを示した。
同時に「投票者、立候補者、選挙管理委員会の安全を守ることが大切で、それが実現可能な段階で選挙を実施すべきだ」とも述べ、選挙実施の時期にこだわらない姿勢を示した。また「国連や日本などの下で選挙が実施されることが望ましい」と話し、国連監視団の派遣に期待を示した。
イラクの現状について同師は「テロは起きるが、昨夏に比べ治安は安定した」と指摘。原因としてイラク人警察官の増員に加え、「米兵の存在が目立たなくなったこと」を挙げた。「米国が『シーア派すなわちイラン』との誤った敵対政策をやめ、友好的な対応に転じた結果、我々の反米・嫌米感情も収まりつつある」と述べた。
サマワへの自衛隊派遣については「住民に仕事への期待があるのは承知している。サマワは地下資源も豊かで、今後、多くの日本資本を投資してほしい」と将来への期待を語った。
シーア派の最大勢力であるシスタニ派は、シスタニ師自身は政治的な発言を直接行わず、周囲がさまざまな政治的メッセージを発信して同派の意思を形成している。
[毎日新聞2月6日] ( 2004-02-06-03:00 )
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http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040206k0000e030005001c.html
イラク:
シーア派最高権威シスタニ師に暗殺未遂
【バグダッド山科武司】ロイター通信などによると、バグダッド南方約160キロのナジャフで5日、イスラム教シーア派の最高権威シスタニ師が銃を持った男に発砲されたが、同師は無事だった。同師の事務所警備担当者が明らかにした。同担当者は「午前10時ごろ、シスタニ師がナジャフで住民たちにあいさつをしていたとき、何者かに発砲されたが、けがはなかった」と話している。
シーア派はイラク住民の6割を占めるが、旧フセイン政権下では抑圧されていた。シスタニ師は穏健派。イラクの主権移譲について米側は間接選挙で代表者を選びたい意向を示しているのに対して、シスタニ師は民意が反映されないとして直接選挙を唱えている。
[毎日新聞2月6日] ( 2004-02-06-10:23 )