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【ワシントン中島哲夫】アナン国連事務総長は3日、米ホワイトハウスでブッシュ大統領と会談し、イラクで直接選挙の実現可能性を調査する国連の専門家チームなどに関して協議した。終了後、事務総長はこのチーム派遣について記者団に「我々には現在の難局を打開し、前進を助ける成算がある」と述べ、主権移譲に向けた選挙をめぐる摩擦の解消に貢献できるという見通しを示した。
米英占領当局が望む間接選挙かイラクのイスラム教シーア派最高権威シスタニ師が求める直接選挙かという対立をめぐり、専門家チーム派遣に応じた理由についてアナン事務総長は、1月19日の国連本部での会談で占領当局のブレマー行政官とイラク統治評議会の幹部らが「国連チームの結論を受け入れる」との意思を表明したためだと明らかにした。
専門家チームは近日中にイラク入りする見通し。アナン事務総長は「チームは出来るだけ多くのイラク国民に会い、正しい方向に進むのを支援する」と述べた。また「何らかの合意」に達するよう「役割を果たせることを期待する」と語った。
ブッシュ大統領も「国連には重要な役割がある」と指摘し、国連の権威がシーア派を妥協に導くことへの期待をうかがわせた。
[毎日新聞2月4日] ( 2004-02-04-10:50 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040204k0000e030024000c.html