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イラクのフセイン元大統領が昨年12月に米軍に拘束された際、身を隠していた北部ティクリート近郊の農家敷地の穴が、観光地化を避けるためコンクリートなどでふさがれることになった。駐留米軍報道官が明らかにした。
元大統領を捕まえた米陸軍の第4歩兵師団は、フセイン信奉者ややじ馬らが押し寄せれば周辺の作戦行動に支障が出るとして、破壊を検討。しかし、駐留米軍司令部は、将来的に再調査などの必要が生じた時に備えて穴はつぶさずに残し、内部をふさぐことに決めた。作業の日程は明らかにしていない。
穴や農家は現在、米軍やイラク保安隊が立ち入りを禁止。米軍報道官は、一般の人が将来、穴の場所を訪れることができるかどうかについては「今後の決定次第だ」と述べており、長期的には観光名所となる可能性もありそうだ。
元大統領の拘束後、穴は米軍将兵や各国高官にとってひそかな人気スポットになり、これまで数百人が立ち寄り、穴の中に入ったりして記念撮影して行ったという。(バグダッド共同)
[毎日新聞2月4日] ( 2004-02-04-10:06 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040204k0000e030019000c.html