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http://tanakanews.com/blog/0401281055.htm
2004年01月28日10時55分
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アメリカ連邦議会の予算事務所が1月26日に発表した10年後のアメリカの財政状況予測は、2兆3800億ドルの赤字だった。同事務所が昨年8月に発表した前回予測に比べ、約1兆ドルも赤字が増えている。
ブッシュ政権が成立したばかりの2001年1月に発表された10年後の財政見通しは、5兆6000億ドルの「黒字」だった。前任のクリントン政権がやってきた財政黒字化を、ブッシュもある程度踏襲するという見通しに基づいていた。ところが、ブッシュは支出の増大と減税を同時に行い、アフガンとイラクで戦費も使い、巨額のテロ対策費などもあり、どんどん赤字が拡大していった。2002年1月に発表された10年見通しは1兆3000億ドルの黒字だった。
Congress Predicts $2.4 Trillion Deficit
http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/news/archive/2004/01/26/national1803EST0787.DTL
しかも、今発表されている10年予測も、まだいくつかの赤字要因が除外されており、実際にはアメリカはもっと大きな財政赤字を抱えると思われる。2兆3800億ドルという予測額には、たとえば有人宇宙船を火星に着陸させるというブッシュが発表したプロジェクトの予算が含まれていない。ブッシュは時限立法として打ち出した大金持ち層に対する減税政策を、恒久的な政策に変更する方針も決めているが、その影響も加算されていない。社会保障制度に公金をつぎ込む方針も出しているが、その予算も除外されている。
どうも、ブッシュ政権はアメリカを財政破綻に持っていきたいのではないか、と感じられる。戦争によって予算が逼迫している時期に、火星への有人飛行船を打ち上げる計画を新規に開始するのは馬鹿げている。
とはいえ、ケネディの時もベトナム戦争とアポロ計画を同時に進め、その結果アメリカは金本位制を続けられずドル本位制に移行したが、その移行によってアメリカの信用創造力が拡大し、金融大国化を実現させている。そして、クリントン時代まで肥大化し続けた金融大国化のバブルが崩壊しかけているのが今のアメリカである。そう考えると、ブッシュ政権がアメリカをわざと財政破綻させようとしているように見えることには、もう一枚裏の金融的な仕掛けがあるのかもしれない。
帰ってきたブードゥー経済学
http://tanakanews.com/d1227voodoo.htm