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サマワは超危険!「標的」のマスコミ続々撤退 --- テロの“有力情報”駆けめぐり…
【サマワ(イラク南部)31日=夕刊フジ特電】日本のマスコミも標的−。イラク復興のため、陸上自衛隊の本隊が来月早々、宿営地のサマワに入る。自衛隊や外交官以外にも最近、現地に駐在する報道機関を襲う具体的なテロ情報がもたらされ、首都バグダッドなどへの一時避難が相次いでいる。外国人を狙ったテロリストがサウジ国境を越え、続々とイラク入りしたこともすでに判明。政府答弁と異なり、現地は無差別テロの超危険な状態になりつつある。
【テロの未確認情報】
サマワで陸自先遣隊の取材に当たっていた共同通信社(東京都港区)は31日までに、バグダッドに退避した。同社は「取材拠点が狙われている可能性があるとの未確認情報を入手している」と説明している。
共同通信はサマワに海外や戦地での取材経験が豊富なベテラン記者やカメラマンを派遣していただけに、現地では「かなり、信憑性(しんぴょうせい)の高い情報だったのではないか」との憶測を呼んだ。
22日までに、海外メディアを含めて約100人の報道陣がサマワに入っていたが、日本の報道機関はごく一部を除いて大半がサマワを離れ、バグダッドなどの取材活動に切り替えている。
【外務省が入手】
日本政府筋によると、テロの可能性を示す未確認情報は外務省が入手したものだという。
外務省は「日本人の車を狙っているとの情報がある」(幹部)との情報をつかみ、「バグダッドで日々の行動・滞在先を含め、日本人に関する襲撃情報が注目されているもよう」とする渡航情報を出した。
テロ情報は具体的で、「あるテロリストグループが、日本からの報道機関が取材拠点にするホテル、民家を調べ上げていた。確実に標的にすることをうかがわせるものだった」(現地関係者)というが真相だ。
【具体的な爆破情報も】
実際に「爆破する」といった内容の脅迫を受けた日本の報道機関もあったという。
現地では不審な動きも出ている。日本の報道機関は、運転手や通訳などを現地スタッフを雇っているが、その一人は危険情報を証言する。
「宿泊するホテルの周辺で、明らかに地元の人間ではない特定の人間が何度も目撃されている。下見をしているようにも見えた」
【相次ぐテロ】
バグダッド郊外では27日、高速道路を走行中の米CNNテレビの車2台が後方からきた車から銃撃を受け、イラク人スタッフ2人が死亡、カメラマン1人が負傷した。
幸い難を逃れた特派員は、「応戦しなければ全員が死亡していた。強盗ではなく、明らかに私たちを殺そうとした」と話している。
イラクでは、フセイン政権の崩壊後も、報道関係者が襲撃される事件が相次いでいる。
バグダッドでは昨年7月、フリージャーナリストの英国人男性が撃たれて死亡。同9月には米NBCテレビのあるホテルで爆弾テロが発生し、2人が負傷した。
昨年末には市内のレストランで爆弾テロが発生、米紙ロサンゼルス・タイムズの記者3人が負傷する事件が発生した。
【ラディンの配下も続々】
イラク駐留米軍は31日までに、米中枢テロの首謀者、ラディン(46)率いる国際テロ組織「アル・カイーダ」の工作員、ハッサン・グル容疑者を拘束した。
ハッサン容疑者は中枢テロの主犯格、ハリド・シェイク・ムハンマド容疑者(逮捕済み)と直接連絡をとっていたことのある大物である。
逮捕前、ラディンのメッセージと資金を東南アジアや中東などに潜入するアル・カイーダ指導者に渡していたという。
ラディンは元大統領のフセイン(66)が拘束される直前の昨年12月、「イラク決戦」を叫び、アフガンにいた配下のテロリストに対し、イラク移動を指令したことがすでに判明している。
フセイン残党と連携し、米国など駐留軍への攻撃を展開している。ハッサン容疑者の拘束は、イラク国内での工作員の暗躍を改めて示した。
【マスコミも米協力者】
旧フセイン政権の残党やアル・カイーダは、外国の報道機関を米国の協力者とみなしている。自衛隊と同様、日本の報道機関へのテロ攻撃は格好の「プロパガンダ」(宣伝)になる。
比較的安全といわれたサマワだが、このうえなく「危険な町」になりつつある。
ZAKZAK 2004/01/31