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スーダン西部で反政府勢力と政府軍との内戦が激化し、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、10万人を超える難民が西隣のチャドに流れ込んでいる。その多くが国境付近の砂漠で飢えと渇き、夜間の酷寒に苦しむ。29日にはスーダン政府軍がチャド領内の国境地帯を初めて空爆、UNHCR報道官は難民の男性1人とその2歳の娘が死亡したと明らかにした。
AFP通信がチャド政府軍筋の情報として伝えた29日の空爆による被害は、市民の死者10人、負傷者16人。スーダン政府軍機はチャド領内の反政府勢力をねらって爆撃をした模様だ。
スーダン西部ではダルフール地方を中心に昨年、スーダン解放軍(SLA)、正義と平等運動(JEM)と称する二つの反政府勢力が、自治権の拡大や資源の配分などを求めて武装蜂起した。同国では83年から南北間で内戦が続き、その和平協議が進展している。「第2の内戦」に対し、政府は対話を拒否して軍事力による制圧を目指し、すでに3000人以上の市民が死亡したとされる。
AP通信によると、空爆は1月下旬から西部のSLAの拠点に対して本格化し、SLAは180の村が破壊され、非戦闘員に多数の死者が出ていると主張している。
UNHCRによると、過去10日間で1万8000人の越境が確認されたが、スーダン国内では60万人を超える人が内戦で家を失ったと推定され、今後チャドへの難民はさらに増える見通しという。
UNHCRは1月下旬から国境付近に次々と難民キャンプを開設している。国境から23キロ入ったオゴナにはすでに千人以上の難民が収容された。難民の4割は5歳未満で、4分の3は女性と伝えられている。テントの不足で飲み水のない砂漠の砂の上に眠り、少ない毛布や衣類だけで夜間の酷寒に耐え、体調を崩す人が後を絶たないという。 (01/30 12:41)
http://www.asahi.com/international/update/0130/005.html