現在地 HOME > 掲示板 > 戦争47 > 283.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
2004.01.28
Web posted at: 14:45 JST
- CNN
ワシントン(CNN) 同時多発テロの状況を調べる米議会超党派の独立調査委員会は27日、公聴会を開き、ハイジャックされたアメリカン航空機の客室乗務員が地上係員に「ハイジャックされてるみたい」と生々しく報告している通話テープを公表した。
公聴会で発表された通話テープは、ボストン発ロサンゼルス行きアメリカン航空11便の客室乗務員ベティ・オングさん(当時45)が同日午前8時20分ごろ、機内電話で同社の地上係員に緊急事態を連絡したもの。同機はモハメド・アタ容疑者ら5人にハイジャックされ、ニューヨークの世界貿易センタービル北棟に突入した。
オングさんは落ち着いた声で「操縦室から応答がない。ビジネスクラスでは誰かが刺された。それで、えーと、メース(神経麻酔剤)みたいな何かが、息ができないの。よくわからない。ハイジャックされてるみたい」と報告している。
オングさんの電話を地上で受けていたニディア・ゴンザレスさんは委員会に出席。涙をこらえながら証言し、「一部のマスコミは、ベティが『恐怖でおののいて』『悲鳴をあげて』『激しく息を吸い込んで』いたなどと報道しているが、それは間違っていると明らかにするために出席した。ベティは通話の間中、落ち着いたプロフェッショナルな態度だった。ベティと会話したことから、あの日の11便の乗客81人と乗務員9人は、これからどうなるのか予想もしていなかったと、自分なりに結論した」と話した。
ゴンザレスさんによると、オングさんの通話を受けた自分はもう1人の地上係員と、オングさんの座席の位置を尋ねた。オングさんは自分の名前と座席番号を伝えた上で、「そう。それで、うちのナンバー・ワンが刺された。パーサーも刺されたわ。誰が誰を刺したのか、まるで分からない。息も出来ないので、ビジネスクラスにさえたどりつけない」「ファーストクラスの乗務員も刺された」と報告。操縦室はどうなっているのかとの質問に、「コックピットにはたどりつけもしない。誰がいるのかわからない」と答え、そこで通話は途切れた。
調査委員会の委員らによると、オングさんらの通話や他の証拠などから、アタ容疑者らがメースか唐辛子スプレーを機内でまいた様子が判明している。アタ容疑者がボストンのローガン空港に残した手荷物からも、メースが発見されている。
全体で23分に及ぶ通話の中から約4分間の音声が流れると、委員会を傍聴していたオングさんの遺族は涙を流した。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200401280010.html