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中国への武器禁輸、EUが15年ぶり解除検討
http://www.asahi.com/international/update/0126/003.html
欧州連合(EU)は26日に開催するEU外相理事会で、89年の天安門事件以来、中国に課してきた武器禁輸の解除の検討に入る。対中関係強化策の一環として、フランスとドイツが制裁解除論を主導している。
制裁解除論は、フランスのシラク大統領が昨年末のEU首脳会議で初めて提案。11月末に中国を訪問したシュレーダー独首相も、温家宝(ウェン・チアパオ)首相との会談で、政治経済関係の強化とともに、武器禁輸の解除をEUに働きかけると約束していた。
1月からEUの議長国となったアイルランドは、外相理事会で対中武器禁輸の解除を議題とすることを決定。議論では、人権運動家の投獄など欧米から批判されている人権問題で、中国が改善への具体策を示せるかどうかが焦点になりそうだ。
EUにとって中国は非欧州圏で、米国に次ぐ第2の貿易相手国。仏独など武器生産国には中国への武器売り込みへの関心もあるようだ。
一方、中国側も26日から胡錦涛(フー・チンタオ)国家主席がフランス訪問を予定。EU側との連携強化のため禁輸の早期解除を改めて要求するものと見られる。
(01/26 08:37)