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(回答先: イラクではガソリン不足、日本の原油輸入量は減少傾向、石油依存度も低下傾向 投稿者 とこしえ 日時 2004 年 2 月 09 日 12:38:18)
こんばんわ。
私は石油先物をやっていて、
ちょうど原油の需給を調べていたらこの掲示板に飛んだので、
私の知っている知識でお答えします。
まず、イラクからの原油の輸入がほとんどないとの指摘ですが、
確か経済制裁でイラクとは貿易をしていないことが原因だと思います。
あと、現在商品の価格がアメリカの市場を中心に値段を上げてきています。
理由は中国需要です。
原油に関しても中国の需要はすごいです。
世界の生産は8000万バレル/日に対して現在は600万バレル/日です。
今後この値がさらに増えていくでしょう。
(ちなみに北米では2480万バレル/日の需要です。)
で、世界の生産(供給)は現在は需要にあわせて生産してますから、
ほとんど同じです。
問題はあとどれくらい生産できるかという生産余力ですが、
OPECで162−262万バレル/日前後。
非OPECは資料がなくてわからないのですが、
過去の生産データから見るとロシアであと100万バレル/日程度の生産が見込めそうです。
ほか退くにも考えても数00万バレル/日程度でしょう。
つまり今の需要に対して、あと数百万バレル/日の生産余力はありますが、
それ以上の余力はどう考えてもありません。
北米は2480万バレル/日の需要(3億人ぐらい??)
日本は400万バレル/日の需要(1.2億人)
中国は600万バレル/日の需要(12億人)
今後中国が発展した場合、
単純に日本の十倍したら、4000万バレル/日の需要ですね。
でも生産量がたりませんねー。
そのことを考えると、原油はますます重要な戦略物資になると思います。