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今年に入り北朝鮮核問題が国際社会の大きな懸案となっている。
ジョージ・W・ブッシュ米大統領は国政演説で北朝鮮の核廃棄を促したほか、スイスで開かれた世界経済フォーラムの年例会議でも出席者らは今年の国際社会の最大懸案として北朝鮮核問題を挙げている。
また、英国の国際戦略問題研究所(IISS)は北朝鮮が2010年まで年間8〜10個の核生産能力を保有すると推定した。
▲ブッシュ米大統領=今月20日の年頭国政演説で「米国は世界で最も危険な政権が世界で最も危険な兵器を持たないようにする」とし、北朝鮮の核プログラムの廃棄を促した。
ブッシュ大統領はこの日、上下両院の合同会議で行った演説で、「米国は北朝鮮など危険な政権の危険な兵器保有を阻止するため力を尽くしている」とし、「米国はその地域の国々とともに、北朝鮮に核プログラムを取り除くよう要求している」と明らかにした。
また、イラクには軍事攻撃を敢行しながら、北朝鮮に対しては外交的解決を選んだとの非難を意識してか、「違った(種類の)脅威は違った戦略を要する」と主張した。
ブッシュ大統領はリビアの核廃棄宣言を外交政策の成果として取り上げ、「カダフィ大佐は『リビアは大量破壊兵器がなければより裕福で安全になれる』という思わしい判断をした」と指摘した。
また、米国が立証できていないイラクの脅威に独りで対応したという内外の非難と関連、「米国は祖国を守るためには決して(国際社会の)承認を求めるような失敗は許容しない」とした。
▲ダボス会議=世界経済フォーラムの第34回年次会議(ダボス会議)が今月21日、スイス・ダボスの本会議場であるコングレスセンターで開幕したなか、出席者らは「北朝鮮核問題が今年国際社会で最も大きな懸案になるはず」と主張した。
「韓半島と東アジアの安定」というセミナーで、エルバラダイ国際原子力機関(IAEA)事務総長は「今まで各国の対北戦略は失敗の連続だった」とし、「北朝鮮は今、核兵器を保有しているはず」と主張した。
また、「94年の米朝枠組み合意により、北朝鮮はそれ以降核兵器を開発する十分な時間を稼いだ」とし、「米朝枠組み合意は間違っていた」とした。続いて、「北朝鮮の核開発が今日国際社会の抱えている最も危険な問題」と付け加えた。
討論会に出席したストロング国連事務総長特別補佐も「北朝鮮はブッシュ米大統領が再選するとみており、年内に(核問題で)決着をつけなければならないはず」とし、「北朝鮮が危機を煽る政策を試みる可能性もある」と懸念している。
ワシントン=姜仁仙(カン・インソン)特派員 insun@chosun.com
ダボス=チェ・ウソク記者 >wschoi@chosun.com
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/01/24/20040124000040.html