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http://www.sankei.co.jp/news/morning/15pol001.htm
拉致問題分離に固執
【ソウル=久保田るり子】拉致問題を話し合った今回の日朝協議で、北朝鮮の出方は(1)政府間交渉の継続(2)拉致問題の六カ国協議からの切り離し−という予想された範囲にとどまった。
協議を受けた北朝鮮外務省スポークスマン談話に新味はみられないが、核問題をめぐる六カ国協議を約十日後に控えて金正日総書記の側近、姜錫柱・第一外務次官が応対するなど、北朝鮮が約半年ぶりの対日交渉に「前向き」に応じた印象を残した。また、拉致は日朝の二国間問題だと国際的なアピールも行った。
いずれも、拉致問題を六カ国協議から切り離すのが目的とみられる。実際、スポークスマン談話は「六カ国協議で拉致問題を持ち出せば、日本の会談参加を断固、拒否する」と警告している。
北朝鮮は、米国などが次回六カ国協議での北朝鮮の出方を「一つの節目」とみている点を強く認識しているとされる。
北朝鮮は、核廃棄への過程で安全保障から経済支援、米朝、日朝国交正常化まですべてを獲得しようとする「同時一括妥結案」を目指してきた。それを事実上棚上げして昨年末、「核凍結と補償」を取引しようという提案をしたのも、次回六カ国協議を正念場と位置づけ米朝交渉進展を狙っているためとみられる。
こうした認識から、北朝鮮は経済制裁や拉致問題など複雑な要素の絡む日朝交渉を六カ国協議から切り離そうとしており、今回の日朝協議は「六カ国協議への環境整備」だった可能性も高い。
「拉致問題」はまた、北朝鮮にとって日朝交渉再開の外交カードであり、経済制裁を含めた日本政府の感触を探る狙いもあったとみられる。