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http://tanakanews.com/blog/0402141620.htm
2004年02月14日16時20分
フランスが「多極世界」を目指す中道派の代理人として動き出したように見える。以前、アメリカのパウエル国務長官は「これからは中国、インド、ロシアをてこ入れする」と宣言する論文をフォーリンアフェアーズに載せたことを私の記事で紹介したが、この動きに沿った外交攻勢をフランスが開始している。
消えた単独覇権主義
http://tanakanews.com/e0122powell.htm
中国に対しては、胡錦涛主席が1月末にフランスを訪問した際、シラク大統領が台湾の国民投票に反対し、これまで制裁が科されていた中国に対する武器輸出を解禁する方向性も打ち出された。
Et tu, Chirac?
http://www.taipeitimes.com/News/front/archives/2004/01/28/2003092705
France and Germany Move to Resume Arms Sales to China
http://www.pinr.com/report.php?ac=view_report&report_id=142
上海・北京間の新幹線も、これまで日本型が有利だとされていたのが、一転してフランスのTGVが有利な方向に変わってしまった。この件は、あとでフランスの当事者であるアルストム社が、そんなことはないと報道を否定しているが、気の早い香港の新聞は「フランス型で決まりだ」と報じている。
Bullet train report false
http://english.eastday.com/epublish/gb/paper1/1177/class000100004/hwz181376.htm
France reportedly beats Japan for China rail project
http://www.japantoday.com/e/?content=news&cat=4&id=288217
インドに対しては、インドを訪問中のフランス外相が「インドは国連の安全保障理事会の常任理事国になるのにふさわしい国だ」とぶち上げた。常任理事国の枠組みが拡大されたら、日独と並んでインドも入りそうだという話は以前からあったが、今の時期にそれを改めて言い出すのは、いかにもフランスらしい外交ショーだと感じられる。
India deserves Security Council seat: France
http://sify.com/news/fullstory.php?id=13388511
イスラエルをEUに入れる構想に沿っては、イスラエルの大統領が近く訪仏する際に大々的な歓迎をするということが予定されている。イスラエルのハアレツ紙は、フランス当局がユダヤ人差別を止めるキャンペーンを展開していると指摘し「フランス政府は、イスラム教徒の宗教的な象徴である女性のベールを禁じる一方で、パリの町にはユダヤ教のシンボルであるダビデの星(イスラエル国旗)をあふれさせている」と書いている。
Chirac's French kiss
http://www.haaretz.com/hasen/spages/393848.html
前回の記事で書いた、アラファトの不正蓄財疑惑に対する「捜査」も含め、イスラエルに対するこうしたすり寄りのポーズもまた、フランスらしい外交ショーの一つなのだと思われる。
イスラエル・タカ派の反攻
http://tanakanews.com/e0212israel.htm