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ブッシュ米大統領が支持率急落に慌てている。ベトナム戦争時代に兵役を全うしなかったという疑惑が収まらず「信頼性が問われている」(タイム誌)との指摘まで出始めたからだ。再選をめざす同氏にとって致命傷ともなりかねないだけに13日には、11日に続いて当時の勤務状況を示す資料を大量に公表したが、それでもメディアの納得は得られなかった。追い詰められた陣営は、民主党の本命ケリー上院議員に対するいわゆるネガティブ・キャンペーン(敵対的選挙運動)まで、予定を早めて始めた。
問題となっている疑惑は、ブッシュ氏が72年にアラバマ州空軍に在籍した当時、勤務をさぼったのではないかというものだ。民主党側が「無断離隊者(AWOL)」と断じ、ベトナム戦争の英雄だったケリー氏との違いが際立っている。
ちょうど、イラクは大量破壊兵器(WMD)を備蓄していなかったというデビッド・ケイ前米調査団長の爆弾発言で、政権不信が募っていた時だっただけに、民主党の狙いは的中。昨年12月のフセイン元イラク大統領の拘束直後には60%台まで上がった支持率は、過去最低の50%前後にまで落ち込んだ。
ブッシュ氏は、ケイ発言に危機感を感じると、WMD問題を検証する独立調査委員会の設置を決めたり、核不拡散の新提案をしたりと、現役の強みを生かして関心をそらそうとしたが、思うような効果は出ていないようだ。
陣営は、これだけでは不十分とみて12日夜からは、公式サイトでケリー氏批判を始めた。「無節操 第1章」と題するビデオ映像付きメッセージで、ケリー氏が「ブッシュ政権は薬品会社やエネルギー会社など特殊利益集団と関係が深い」と批判していることを逆手に取って、「ケリー氏は上院議員で最もロビイストから献金をもらっている」と非難する内容だ。
こうした敵対的選挙運動は当初、民主党の指名候補が確定する4月から始める予定だったが、予想以上に追い込まれたため繰り上げた。 (02/14 23:14)
http://www.asahi.com/international/update/0214/013.html