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【ニューヨーク高橋弘司、バグダッド藤原章生】イラク統治のあり方を調査するため現地入りしているブラヒミ国連事務総長特別顧問は12日、バグダッド南方のナジャフで、イラク多数派のイスラム教シーア派最高権威、シスタニ師と会談した。会談後、ブラヒミ氏は「シスタニ師は(直接)選挙に依然、固執している」と述べるとともに、その実施には十分な準備が不可欠との認識では一致したことを明らかにした。一方、アナン国連事務総長はイラク各派の大勢も、直接選挙を求めているとの見解を示した。このため、米英占領当局(CPA)が6月末に設定した主権移譲期限は延期を余儀なくされる可能性が高まってきた。
シスタニ師と会談したブラヒミ氏は同師が直接選挙実施を改めて主張したとし、「イラク人の利益となる国家創設に向け、最良の方法は(直接)選挙であり、師の意向はよく理解できる」と述べた。だが、一方でブラヒミ氏は「シスタニ師はじめイラク国民や国連がともに求める結果をもたらすには、十分準備し、最良の条件下で選挙を行うべきだという点で意見の一致をみた」とも述べた。米国はブラヒミ氏に、シスタニ師説得の役回りを期待していたが、そのもくろみは外れたといえる。
一方、アナン事務総長は12日、声明を出し、シスタニ師をはじめイラク各派代表から意見を聞いたブラヒミ氏の“中間報告”を踏まえ、「正統性のある議会や政府を創設するには直接選挙が最良の方法というのが(各派の)大勢だ」と指摘。その上で「選挙実施には技術面、治安面などに注意深く配慮すべきだとの認識が広く浸透している」とした。直接選挙を求める世論が、シーア派にとどまらず広範にあることを示したといえ、2月末をめどに公表されるアナン氏の統治案に反映されるものとみられる。
[毎日新聞2月13日] ( 2004-02-13-14:23 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20040213k0000e030025001c.html