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(回答先: 米兵2人死亡、スペイン兵5人負傷 イラクで攻撃相次ぐ [朝日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 2 月 12 日 23:28:08)
スペインでは1日遅れの報道、報道管制は徹底している
あっしらさん、こんばんは(いや、日本じゃ、おはようございます、か)。本日(12日)の朝にこの報道を見て以来、ジリジリしながら新聞の電子版やラジオのニュースを聞いていたのですが、結局、スペイン国民は夜になるまで一切事実を知らされなかったようです。
スペイン軍が襲われた事件は昨夜(11日)現地時間の午後9時半(スペイン時間で11日の午後7時半)のはずですが、本日(12日)の夜のテレビニュースでやっと発表されました。しかもTVE(テレビシオン・エスパニョーラ:公共放送で日本のNHKにあたる)のニュースでは、韓国の学者グループの「胎生幹細胞作成の成功」の次、という比較的軽い扱いでした。
5名の負傷者のうち1名が1ヶ月の重症で残りは軽症との事で、事件から数時間たったと思われる現場の暗視カメラでの短い映像(すでに兵士は誰もおらず道と建物だけが映っていた)と、朝になってすでに片付けられた現場の映像、現地司令官の談話が簡単に紹介されただけで、「たいした重大事ではない」ということを印象付けようとしている様が手にとるように分かります。
総選挙を間近にして与党国民党に都合の悪いニュースはちょっとでもトーンを落として、センセーションを引き起こさないような表現で、国防相の発表以外は一切報道させない、というあり方が徹底されているようです。テレビはおろかラジオのニュースも新聞でも、全くこのニュースは流れませんでした。奇妙なことに、いくつかの外国の報道も見てみたのですが、朝日新聞以外に12日の早い段階でこのニュースを流したものは今のところ見当たりません。
実は1月22日に1名の兵士が瀕死の重傷を負い、つい先日亡くなったのですが、その際には蜂の巣をつついたようになり各報道機関が大騒ぎで報道しました。恐らくそれ以来、イラクの駐留軍に関する情報は厳重に統制されているように見られます。与党国民党が最も恐れるのは、国民の反戦感情(12月末の段階で80%が駐留に反対)が大幅な議席減につながることですから。