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2004.02.12
Web posted at: 15:25 JST
- CNN
ワシントン(CNN) 彼はただの運転手。乗せていたのがたまたま、テロ組織の指導者だっただけ――。アルカイダの最高指導者オサマ・ビンラディン氏の運転手でグアンタナモ米軍基地の独房に拘束されているイエメン出身の男性について、米軍の担当弁護人はテロ活動とは無関係だったと主張し、釈放を要求している。
米海軍のスウィフト少佐は、弁護を担当しているイエメン出身の捕虜サリム・アフメド・ハムダン容疑者について、1996年〜2001年にかけて、ビンラディン氏の運転手を務め、アフガニスタン・カンダハル周辺を運転して回ったと説明。カンダハルで働いていた際に、運転手募集を知って応募し、採用されただけだという。
「給料をもらって働く従業員に過ぎなかった。タクシー運転手のようなものだったと話している」とスウィフト少佐は言い、ハムダン容疑者がボディガードでさえなく、テロ活動とは全く無関係だと主張した。
ビンラディン氏を乗せて運転する際、ハムダン容疑者が同氏からテロ活動について何かを聞いていないか、あるいはテロ攻撃の準備をしていた場所に行っていないか、などについてはスウィフト少佐は明らかにしていない。
米政府は2年以上前からハムダン容疑者を拘束し、最近では独居房に収監しているが、具体的な罪状での起訴はしていない。ブッシュ大統領は、グアンタナモ基地で拘束している数百人のうち6人について、「起訴に相当する事由があると、判断するだけの根拠があると思われる」と大統領命令で公判準備にかかるよう指示しており、ハムダン容疑者はこの6人に含まれる。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200402120010.html