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http://www.sankei.co.jp/news/morning/20int001.htm
イラク シーア派最高指導者・シスターニ師代理人が会見
直接選挙実現しなければ「不服従運動」拡大へ
暫定政権樹立めぐり一段と混迷も
【バグダッド=土井達士】イラク国内のイスラム教シーア派最高指導者、アリ・シスターニ師の代理人であるダーファ・アルケーシ師は十八日、バグダッド市内で産経新聞と会見した。この中で、シスターニ師が強く求めている暫定国民議会選での直接選挙が実現しない場合、「さまざまな形でのデモ、ボイコットや、占領当局への(暴力を伴わない)不服従運動を呼びかけるだろう」と警告した。
ニューヨークで行われる連合軍暫定当局(CPA)のブレマー代表、統治評議会の代表、アナン国連事務総長との会談で、国連側が間接選挙支持を改めて表明した場合も、国内で強い影響力を持つシスターニ師らは反対するとしたもので、暫定政権樹立をめぐり情勢が一段と混迷の度を増す可能性もある。
アルケーシ師は、これまで政治問題で発言することが少なかったシスターニ師が、直接選挙の要求を強めていることについて、「統治評議会が国連に頼って、米国の意向を反映した間接選挙を正当化しようとする動きを見かねた結果だ」と説明。シーア派勢力を含めた統治評議会メンバーへの不信感が原因になっているとした。
先にブレマー代表がワシントンで米政権首脳と、「早期の直接選挙実施は不可能」と確認したことについては「どのような形をとろうと、占領当局に任命された組織に正当性はない」との見解を示し、CPAと統治評議会が合意した間接選挙の手続きがシーア派に妥協した形で修正されたとしても、シスターニ師らは反対を貫くことを明確に示した。
そのうえで、「シスターニ師はかねて、時間をかけても正しい結果を得ることが必要だと繰り返している」とし、六月末までに予定されている暫定政権の樹立を遅らせても直接選挙実施を優先すべきだと主張。二月中に予定されている統治評議会による基本法(暫定憲法)案の取りまとめの際が、ボイコットなどを呼びかけるファトワ(宗教令)を発する重要な契機になるとの見方を示した。
ただ、「シスターニ師は暴力には強く反対しており、武力闘争を呼びかけることはあり得ない」とも強調した。
アルケーシ師は、十七日に聖都ナジャフでシスターニ師と面会したばかりで、同師はその際にも「占領当局に任命された組織が、イラクの憲法を起草することは絶対に許されない」と語り、直接選挙を求める姿勢はこれまでとまったく変わらなかったという。