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杉谷伸夫
Date: Sun, 18 Jan 2004 23:37:25 +0900
Seq: 37475
【転送歓迎】
京都の杉谷です。
昨日大阪で開かれたイラク国際戦犯民衆法廷大阪公聴会実行委員会で、豊田護
さんの最新イラク訪問報告があり、聞いてきました。その一部を報告します。
なお、私のメモによりますので、少々不正確なところがあるかと思いますがご
容赦ください。
豊田護さんは、イラク国際戦犯民衆法廷の調査団の一員として、自衛隊が派遣
されるサマワや、米軍への激しいレジスタンスが続くファルージャなどを訪問さ
れました。イラク攻撃直前に2回、イラク占領後ではこれが3回目のイラク訪問
になります
なお、豊田護さんのイラク最新訪問報告は下記のイラク国際戦犯民衆法廷の中
でも報告されます。
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■1/31(土)イラク国際戦犯民衆法廷京都実行委員会・結成集会
18:30〜21:00 キャンパスプラザ京都
■2/1(日)イラク国際戦犯民衆法廷・第一回公聴会(大阪)
10:30〜16:00 中之島・中央公会堂
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■サマワで通常の300倍の放射線量を測定!■
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サマワは人口4万人くらいの地方都市のようですが、かなり激戦があったらし
く、町の至る所に民家の崩壊した跡があり、建物の壁には圧倒的な米軍の弾痕と、
イラク軍の弾痕が残っているそうです。
すでに共同通信で全国配信されているように、豊田さんなどイラク国際戦犯民
衆法廷メンバーが、サマワで破壊された高射砲の台座をガイガーカウンターで測
定したところ、通常の300倍の放射線が測定されました。しかも恐ろしいことに、
この高射砲は子ども達の格好の遊び場になっているとのこと。
家を壊されたおやじさんは、「なんでこんな目に遭わなければならないか」と
怒り、ポケットに忍ばせた手榴弾を見せてくれたとのこと。
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■「我々は物乞いではない!」■
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豊田さんがサマワ現地の人との会話の中から、印象に残った会話を紹介してく
れました。その一部です。
「日本軍がサマワに来ることについて、日本国民はどう思っているのか?国民投
票で決まったのか?」−−−「いや、6〜7割の国民は反対の意見だ」
「日本には自由がないのですね。自由のない国が送ってくる軍隊が他の国に自由
を認めるはずがないですね。」
「日本の国民の力で、ぜひ自由を勝ち取って下さい。小泉さん、日本の国民に自
由を与えてあげてください。」
「我々があなた方に来てくれと頼んだことはない。いつも一方的にあなた方が
来る。ならばせめて来るのは軍隊でなく技術者でしょう。我々は物乞いではない」
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■日本が約束守らないなら同じ扱いをうけるだろう■
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市民の受け止めは、日本が仕事を持ってきてくれる、との期待のようです。
世論調査で「サマワ市民の7〜8割が自衛隊がくることに賛成」と報道されてい
たことに関連しては、以下のような報告がありました。
「サマワで先日市民デモがあって、暫定占領当局に市民が要求した。それに対す
る当局の回答は『それは日本が来れば全て解決する』。今、サマワで吹聴されて
ることは「日本が来て全て解決してくれる」という噂だ。サマワ市民は「日本は
約束を守ってくれるんだろう」と口々に言う。」・・・日本が仕事を持ってきて、
インフラを再建してくれるという期待があおられているようです。
イラク全土に渡って占領へのいらだちが爆発寸前状態になっている。サマワで
もそう。「日本が約束守らないなら同じ扱いをうけるだろう」−−−今、サマワ
はティクリート状態になりつつある。
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■ファルージャにて■
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最初にインタビューのため訪問した犠牲者の家では「お前達日本人に話したく
もないし聞かれたくもない。帰ってくれ」と拒否された。
米軍に拘束された人に話を聞きに訪問したが、そんなことはありふれた話題な
のか、別の話ばかりになってしまう。そのうち米軍ヘリが撃墜されたという情報
が入り、「やったー」という歓声があがる。「いったいどういう勢力がやってる
んだ?」と質問すると、ニヤっと笑って「そんなことは誰も知らない」。
民家を米軍が取り囲んで急襲し米軍同士で撃ち合いになり、興奮した米兵が縛っ
たイラク人3人を殺してしまった話。病院に踏み込み入院中の患者をその場で撃
ち殺した話。などなど。
マスコミに対する不信感はものすごくて、豊田さん自身取り囲まれて怒鳴られ
ることもしばしばだったとか。
(ファルージャ報告はめちゃくちゃはしょった報告です。スミマセン/杉谷)
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■質疑の中から・・・人道支援について■
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今のイラクには十数万人の強盗ギャング団がいすわっているようなもの。この
現状をそのままにしての「人道支援」はたとえば、今日の飲み水には少し役立つ
かもしれないが、本来イラクに必要な再建には何の役にも立たない。
(かなりおおざっぱな書き方なので、不正確かもしれません)
1時間半ほどの報告と質疑でしてので、とても報告しきれませんが、一部でも
お伝えできればと思います。
なお豊田さんは週刊MDSの記者であり、連載報告記事は下記週刊MDSのHPから
見ることができます。
http://www.mdsweb.jp/
http://www1.jca.apc.org/aml/200401/37475.html