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イラク派遣の自衛隊にACSA適用へ、海外活動で初
自衛隊、米軍と物品融通 食糧・燃料など
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20040118it01.htm
政府は17日、イラク復興支援特別措置法に基づきイラクに派遣する自衛隊と、現地に駐留する米軍との間で、車両部品などの物品や、輸送などの役務(サービス)提供を可能とするため、日米物品役務相互提供協定(ACSA*)を適用することを決めた。自衛隊の海外活動でのACSA適用は初めて。
ACSAは、物品などを相互に融通し、後で決済する仕組みだ。日米両政府は自衛隊と米軍の共同訓練などの効率を高めるため、1996年4月に締結した。現在、「共同訓練」「国連平和維持活動(PKO)」「人道的な国際救援活動」「周辺事態」の4分野で適用できる。
これまで、両国間の詳細な取り決めは、自衛隊と米太平洋軍との関係が対象となっていた。自衛隊と在日米軍との共同訓練などの際、相互に燃料を提供したり、輸送を請け負ったりすることが多かった。
政府は今回の自衛隊イラク派遣では、米軍との間で緊急に物資の相互提供などが必要になる可能性が高いとして、ACSAを適用することにしたものだ。今回の自衛隊派遣は「人道的な国際救援活動」の一環と位置付けている。
政府は昨年12月下旬、イラク戦後統治の中核を担う米中央軍と陸上、海上、航空の3自衛隊とが物品などを相互に提供するための詳細な取り決めを新たに米政府と締結した。
自衛隊が米軍に提供するのは、食料、燃料、部品などの物品が中心となる見通しだ。役務については、イラク特措法が米軍の物資輸送業務などを定めていることから、ACSAの枠組みを利用したサービス提供は、現時点では想定していない。
一方、自衛隊は基本的には食料、燃料などは自前で調達する予定だ。ただ、イラク復興支援活動は、長期間に及ぶ可能性が高く、現地が日本から遠いという事情もある。
このため、陸上自衛隊などの部隊が一時的に食料や、防砂フィルターなどの部品、車両などが不足した場合、米軍から提供を受けることを想定している。
(2004/1/18/03:01 読売新聞 無断転載禁止)
*日米物品役務相互提供協定(ACSA)
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米国の「Acquisition and Cross Servicing Agreement」(物品役務相互提供協定)の頭文字をとったもの。元々、米軍は同盟国との共同訓練などで航空機や艦艇の燃料や食糧、輸送業務などの物品・役務を互いに提供し合っている。日米間では、1996年4月に日米物品役務相互提供協定を結んだ。
当初、自衛隊と米軍は共同訓練、国連平和維持活動(PKO)など対象を三事態に限定した上、食糧や水、宿泊など15項目に限って提供できると定めた。相手からの物品提供や通貨で後に決済する。その後、周辺事態が対象に加えられたが、日本有事の場合、現在は適用対象になっていない。
これまで、米軍と自衛隊がPKOで協力したことはなく、共同訓練での適用が中心だった。