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昨日の昼頃、たまたま新千歳空港に行きました。
ほぼ徹夜状態で何とか仕上げたものを、
東京に行く友人に託して、届けてもらうためでした。
そんなこともあり、頭の中の「イラク派兵」はまだ眠って?いたのですが、
千歳空港まであと間近という段で、突如目覚めることになりました。
まさか新千歳空港で「派兵問題」に直面するとは思ってもいませんでした。
昨日は猛吹雪の後とあって、あちこちで渋滞が発生していました。
ところが高速に入るや、すいすいすいと走ることができます。
そこで高速を120キロ近くで飛ばし、一般道路に出るや、とたんに渋滞。
そしてそれが、あと少しで空港というところで、急にひどくなってきたのでした。
困ったなぁ…と思って周りを良く見ると、右前方にたくさんの自衛隊員がいます。
どうやら信号は無視されて、手旗で車の通行が制御されているようです。
いったい何があったんだろう?
その疑問は、そのあとのニュースで氷解しました。
ニュースによれば、昨日の朝千歳にロシアの大型貨物輸送機が着いたらしく、
それに自衛隊の軽装甲機動車やトラックなどを積み込んでいたようです。
その様子は、その後の映像でもすでにご存知の通りです。
それはともかく、空港付近ではひどい警戒が行われていたのでした。
よくよく考えてみると、千歳空港は「軍用空港」を借りて営業しているもの。
だから、何かがあったときには、
当然「軍事使用」が「民間使用」に優先されます。
そして昨日は、まさにその「何か」があった日で、
日本にとって戦後初めての「海外派兵」用物資や武器、車両が積み込まれたのです。
ものものしい警戒、たくさんの自衛隊員、そして信号手前での渋滞…。
いったい何があったんだろう?と驚かされました。
もし上空に、たくさんのヘリでも飛んでいようものならまさに「戦場」です。
ずっと前のことになりますが、自衛隊の富士山麓の演習場で
年に一度の「公開演習」を取材したときのことが思い起こされました。
「戦争」や「災害」の感覚は、現場にいないとなかなか分かりません。
今日は「阪神大震災」が起こってから9年目を数える日ですが、
そのひどさは、現場で体験した者以外、なかなか分からないだろうと思います。
9年前の今日、ぼくはたまたま東京の高層ホテルに泊まっていて、
上階にあった部屋が大きく揺れたことで「地震発生」を知りましたが、
あの程度の揺れでさえ、不安や心配の感情が揺り動かされるものです。
同じように昨日の千歳での「微かな非常時的な体験?」もまた、
非常時における「現場感覚」をそれとなく予感させてくれました。
さて、このニュースは、いったいどんなふうに印象づけられたのでしょうか。
ニュースの映像では、石破長官のメッセージ、隊長の姿と言葉、
音楽隊による演奏と、隊員たちの行進、成田空港での一行の様子等々が、
繰り返し繰り返し報じられました。
世の中が沈滞しきり、だらけきっているなかで、
その姿からは、どこかキリッとした逞しく頼もしいものが伝わってきそうです。
これに対して、「頑張って!」とか「頼んだよ!」といった声も聞こえてきそう。
すなわち、そこから浮かび上がってくる鮮やかなコントラスト…、
それが自衛隊派兵を容認し、やがて「改憲」へとつながっていくように思えます。
昨日体験した「渋滞」は雪のせいであり、空港での「道路管制」は「派兵」のため。
いずれもそれは「非日常的」な出来事でした。
こうしたことの大変さは、体験してみて初めて分かること…。
昨日は、そのことが多少なりとも体験できた、貴重な一日となりました。
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